カブクとランサーズは1月27日、デジタル工場ネットワークとクラウドソーシングによる個人の3Dデザイン技術を生かしたモノづくりプラットフォーム「3Dクラウド・メーカー」の運用を開始したと発表した。
カブクは、30カ国以上、数百工場におよぶ3Dプリンタを持つデジタル工場ネットワークを有しており、ランサーズでは製品の3Dデザインができるデザイナー会員を3000人超抱えている。そこで両社は、外部の集合知を活用した製品づくりをしたい企業に対し、デジタルのものづくりとクラウドソーシングを活用した同サービスを始めた。
3Dクラウド・メーカーは、企業や個人の「商品アイデアを素早くカタチにしたい」「3Dデータ制作をプロに頼みたい」「最適な工場を選んで、製造を頼みたい」「データ制作からモノの製造まで、ワンストップ、安価で頼みたい」といったニーズに応えるためのワンストップな商品開発プラットフォーム。第1弾として、「TOYOTA i-ROAD」での製品化が実現した。
TOYOTA i-ROADは、トヨタ自動車が開発したクルマ、バイクのポテンシャルをあわせ持つ新発想の都市型モビリティ。i-ROADの本格的な実用化に向け、特有の知見や技術を持つ企業および、一般の生活者と共同で取り組む新たな施策「OPEN ROAD PROJECT」を2015年7月4日から約1年間東京都内で実施している。
なお同施策では、総勢約100名にそれぞれ1カ月程度i-ROADを貸し出し、さまざまなサービスを評価してもらうことを目的としている。
今回、製品化に至ったのは、試乗パイロットのデザイン要望を反映したi-ROADのパーツカスタマイズサービス。より自分らしいi-ROADが楽しめるように、3Dプリンタを活用したボディパーツやインテリアの一部の表面加工や色を選択するたけでなく、試乗パイロットのデザイン要望を全国のランサーズ登録者がクラウドソースし3Dデザイン化。カブクの提供するクラウド標準パッケージソフト「Rinkak MMS」を使用して全世界の3Dプリント工場で製品を製造し納品を実現した。
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