大量の書類をデジタル化する必要があるのなら、オートシートフィーダ付きドキュメントスキャナが欠かせない。しかし、ちょっとしたメモや書類、スケッチなどをときどきスキャンする程度であれば、スマートフォン用スキャナアプリで事足りる。とは言え、スキャンする枚数は少なくても回数が多いと、アプリだと効率が悪く、専用スキャナだと1回1回足を運ぶのが面倒だ。
そこで、写真を撮るように手間なくスキャンできる、スティック状でコンパクトなモバイルスキャナ「Pup」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中。
Pupは、対象物の上からかざして写真撮影のようにスキャンする、カメラタイプのスキャナ。13.5×3.2×3.2cmと小さく、200gと軽く、バッテリ駆動なので、どこでも使える。
A3からA8までの範囲をスキャンできるので、ほとんどの作業はこれ1台で済む。スキャン領域がレーザーで赤く示されるうえ、照明用LEDも点灯し、失敗なくスキャンできるだろう。
スキャン操作は、電源を入れてタッチ対応画面で動作モードを選び、レーザー照準でスキャン範囲を決めて実行するだけ。余計な部分のトリミング(クロップ)や回転、圧縮、反射除去、ゆがみ補正といった補正は、すべて自動的に処理される。
スキャンデータは、1万ページ分を内蔵メモリに保存しておける。また、無線LAN経由で任意のクラウドサービスに接続し、自動アップロードさせることも可能。スマートフォンと連携させ、メールなどで共有する設定も選べる。
さらに、OCR処理で画像をテキストデータ化してWordやExcelの文書にしたり、複数回のスキャンをまとめて1つのPDF/X文書にしたりする機能も備えている。A3の2倍あるA2の範囲を繰り返しスキャンし、1つの画像にまとめるモザイク機能も利用できる。
Indiegogoでの目標金額は3万ドル。記事執筆時点(日本時間11月25日11時)でキャンペーン期間は19日残っているが、すでに目標の3倍近い約8万1000ドルの資金を集めている。
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