シャープは11月9日、わからない言葉をなぞって簡単操作ですぐに意味を調べられるペン型スキャナー辞書「ナゾル」を12月8日に発売すると発表した。
国語モデル「BN-NZ1J」と英和モデル「BN-NZ1E」の2機種がラインアップする。市場想定価格はいずれも1万3000円前後(税別)。辞書のバージョンアップは対応しない。
書籍や新聞、雑誌などを読んでいて、わからない言葉があったとき、本体スイッチを押して紙面をなぞるだけで、簡単にその意味がわかるというもの。履歴は100件まで保存されるので、調べた言葉を再確認したいときも簡単だ。
国語モデルには、「スーパー大辞林3.0」(約26万5000項目)を搭載。新語が豊富に収録されており、現在一般的に使われている意味が優先的に解説されているという。
英和モデルには、日常語に加え理工・医学・社会科学・ITから生活・法律・スポーツまで、多方面の専門語も収録した「グランドコンサイス英和辞典」(約36万項目)を搭載する。
シャープの電子文具は、スマホでもできるが、こちらのほうが使いやすいという専門性を追求し、“これしかできない これにしかできない”製品づくりを目指す。
今回のナゾル(“ナ”にアクセントを置いて発音する)も、そのひとつだ。「今すぐ知りたいに2秒で答える」とシャープは自信を見せる。
使用するには、(1)スキャンボタンを押す(2)なぞる(3)ディズプレイを見る──の3ステップだ。シャープは「電子辞書でも10秒以上、紙だともっとかかると思う。スピード感がポイント」と説明する。
サイズは約158mm×36mm×21mm(保護キャップ含む)。実際に手にしてみると、サイズはペンというにはやや大きいが、重さは約86gと軽量だ。
なお、使用時に外した保護キャップは、端末の反対側にかぶせておける。実際に試用してみたが、最初はやや慣れが必要だと感じた。何度か繰り返していくと、だんだんコツがわかってくる。長文の一部を読み取るときは、少し前後を多めになぞっておき、後から知りたい文字を選択するとうまくいく。なぞってから表示されるまでの時間も短く、ストレスはない。
読み取り文字サイズは、約6(約2.1mm大)~約22ポイント(約7.8mm大)の印刷された文字。雑誌の大きめな見出しが8mm角ぐらいとしており、その程度までは読み取れるという。電源は、単四形アルカリ乾電池×2または単四形Ni-MH×2だ。使用時間は、1単語の読み取りを1日30回行った場合で、約30日。およそ1000なぞりぐらいとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」