ドラムという楽器は手足をバラバラに動かすため、体がその独特な動きを覚えるまで訓練しなければならない。もちろん演奏のレベルを向上させるには本物のドラム、電子ドラムではなく生ドラムで練習する必要はあるが、手足を動かすタイミングやフィルの入れ方を覚えるだけならば、スティックで雑誌の山を叩けばよい。ただし、雑誌相手だと音が物足りず、練習する気持ちが高まらない。
そこで、スティックとスマートフォンさえあれば本格的な音を出してドラムを練習できるスマートデバイス「Freedrum」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Freedrumは、スマートフォンとBluetooth MIDIで通信し、振られた動きスマートフォンに伝えることで仮想ドラムとして機能するデバイス。取り付けたスティックを空中で振ると、振った位置に応じてスネアやタム、フロアタム、シンバル、ハイハットなどの音を鳴らす。さらに、左右の足に1つずつ取り付けておくと、バスドラム(キック)を鳴らしたり、ハイハットのオープンとクローズを使い分けたりもできる。
公式対応しているプラットフォームは、iOS 10.0以降を搭載しているiPhoneまたはiPad。音楽アプリ「GarageBand」で機能することを確認済み。そのほかにも、「DM1」「MoDrum」「Vatanator Drum Machine」といったアプリでも使える。また、macOSおよびWindows 10のBluetooth MIDI対応アプリでも機能するとしている。
Androidデバイスについては、技術的には機能するが、スティックを振ってから音が出るまで数ミリ秒遅延してしまうため、推奨していない。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間12月7日まで。記事執筆時点(日本時間11月15日15時)でキャンペーン期間は21日残っているが、すでに目標金額15万ドルを上回る約16万3000ドルの資金を集めている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」