日本電気(NEC)は11月15日、筐体幅を約1割削減し省スペース化を図ったスリムタワーPC「MateタイプMA・ML」など、ビジネス・教育向けPCの新製品16タイプ57モデルを発売すると発表した。
同社によると、ビジネスシーンや教育現場では、Windows 7 ProfessionalやWindows 8.1 Proを引き続き利用しながらWindows 10 Pro移行への検討を並行して進めたいというニーズが顕在化しつつあるという。
そこでNECは、Windows 10 ProライセンスからダウングレードしたWindows 7 ProfessionalやWindows 8.1 Proモデルの提供を継続するとともに、今回Windows10への移行支援として、PCの起動やデータアクセスをより効率的にするSSDのラインアップ強化(512Gバイトの追加)や8Gバイト以上のメモリの価格改定、インテル第6世代CPU(Skylake)搭載の継続対応(Versa ProタイプVG・VN・VFは未搭載)、マイナンバーなどの機密情報を取り扱う用途に配慮したファイル消去ソフトの標準添付および、保守サービスの拡充をしている。
具体的には、高速データアクセスが可能なSSDの搭載において、MateタイプMB・ME・MA・MC・MG・MLおよび、Versa ProタイプVD・VX・VA・VB・VMの11機種で512Gバイトのセレクションを追加。Versa ProタイプVD・VX・VA・VB・VMは、256Gバイト/128Gバイトともに価格改定。タイプVG・VNは、256Gバイトについて価格を改定した。
加えて、MateタイプMB・ME・MA・MC・MGおよび、Versa ProタイプVD・VX・VA・VBの計9機種においては、8Gバイト以上のメモリ搭載時に希望小売価格で3万円以上の価格改定を行い、大容量メモリの有効活用が可能なWindows 10への移行・導入に配慮している。
また、最新のWindowsOSであるWindows 10 Pro Anniversary Update版に加え、Windows 10 ProライセンスからダウングレードしたWindows 7 ProfessionalやWindows 8.1 Proにも引き続き対応。さらに、マイナンバーなどの機密情報を取り扱う用途に向けに、セキュリティ強化の観点から消去したいファイルやフォルダを復元困難な状態で消去できる「Arkシュレッダー」を新たに標準添付(Windows 10 Pro選択時のみ利用可能)。
翌営業日出張修理の保証延長サービス「標準保証拡張G6」および、「標準保証拡張キットG6」においては、修理対応時に交換したディスクを利用者に返却する「ディスク返却不要サービス」をオプションとして追加する。
スリムタワーPCであるMateタイプMA・MLについては、上位機種のMateタイプME・MBと同様のスリム型筐体(幅が従来の97mmから88mm)を採用。また、インテル第6世代CPUを新規搭載するとともに、Corei5・Corei3やCeleronに加え、Pentiumも追加し幅広いCPUラインアップを用意する。その他、USB3.0のポート数の増加(従来の2から4)や、DDR4規格メモリの採用などの強化を行った。
また、ノートPCのVersa Pro、Versa Pro Jシリーズでは、天板(液晶の背面)の中央上部に企業や学校などのロゴをフルカラーで印刷する有償(1台目は税別1万6900円~、2台目以降は税別2500円/台)サービスも提供される。
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