キヤノンは11月8日、「パワープロジェクター」シリーズより、高解像度LCOS(エルコス)パネルを搭載した「4K600STZ」と「4K501ST」を発表した。4K501STを11月15日に、4K600STZを2017年4月上旬に発売する。
2機種とも、4Kデジタルシネマ(4096×2160ピクセル)を上回る4096×2400ピクセルのLCOSパネルを採用し、4K600STZは6000ルーメン、4K501STは5000ルーメンの高輝度で、高画質な映像投写が可能。映像の明部と暗部の輝度差(ダイナミックレンジ)を拡大させる「HDR機能」を搭載し、肉眼で見た映像に近い階調表現が可能だ。
4K専用投写レンズとして、ゆがみや色ズレなどの像面収差を抑える短焦点ズームレンズを開発し、最大600インチに対応。100インチ時は、最小2.2mの近距離投写を可能としている。ドーム型天井などの曲面に投写した際に生じる像面湾曲は、周辺フォーカス機能で補正する。
投写映像の位置は、上下最大±60%、左右最大±10%の範囲で調節が可能。リモコン操作に対応し、天吊設置時でも正確な調整が可能だ。ズームやフォーカスなど投写レンズの設定情報は、最大3つまで登録できる。
4K600STZは、青色レーザーダイオードと蛍光体を組み合せた「レーザー光源システム」と、光学システム「AISYS(エイシス)」により、4Kレーザー光源プロジェクタながら、高さ201mm×幅559mm×奥行き624mm、重量約26kgという小型化を実現。レーザー光源の採用により、色の再現領域を拡大して、sRGBの色域カバー率99%を実現した。
4K501STは、高さ175mm×幅470mm×奥行き533.5mm、重量18kgの小型化を実現。DVIを4系統、HDMIを2系統搭載し、映像信号を複数のケーブルで分担して伝送するシステムを採用しているので、用途に合わせて4種の入力タイプを選択できる。「Blue-base」および「Clear-base」に対応し、色温度調整やプリセット登録も可能なので、医用画像の投写にも適している。
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