これまで繰り返し紹介してきた科学・技術・工学・数学(STEM)教材だが、注目されている分野だからなのか、次々とユニークなデバイスが登場する。今回は、手軽にモノのインターネット(IoT)デバイスを自作できるブロック型キット「MODI」を取り上げる。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
MODIは、LEGOと互換性のあるブロック型モジュールで構成されたシステム。モジュールは出力用、入力用、セットアップ用の3種類あり、組み合わせることで多種多様な電子デバイスが作れる。開発チームは、モノのインターネット(IoT)ならぬモノのロボット化(Robotics of Things:RoT)用のプラットフォームになるとしている。
各モジュールは磁石を内蔵しており、それぞれを近づけるだけで吸着して回路も接続される。つなげる向きや順番を変えても正常に機能するよう設計されているので、小さな子どもでも失敗なく組み立てられる。作ったデバイスは、Bluetooth接続したスマートフォンのMODIアプリで「ネットワーク」モジュールを操作して制御できる。
プログラミング環境「MODI Studio」が用意されており、モジュールの動きをコマンドでコントロールすることが可能。CUI画面でC言語と互換性のあるプログラミング言語を使ってコーディングできるほか、ドラッグ&ドロップでコーディングするGUIベースのビジュアルプログラミング環境にも切り替えられる。
現時点でキットに含まれるモジュールは、以下の13種類。今後、カメラ、Universal SIM(USIM)、メモリー、太陽電池、圧力センサ、ガスセンサといったモジュールを追加する計画。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間11月21日まで。記事執筆時点(日本時間10月27日14時)でキャンペーン期間は24日残っているが、すでに目標金額3万ドルの2倍近い約5万8000ドルの資金を集めている。
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