10月18日~10月25日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは10月25日より、日本でもApple Payのサービスをスタートした。米国では2年前から始まっており、対応国を広げてきた。モバイル決済システムは、iPhone、Apple Watchによる店頭でのクレジットカードやデビットカード支払いと、アプリやウェブでの支払いに利用できる。
日本で導入するにあたり、Appleは、日本で既に利用されてきた非接触決済方式を、特別にサポートすることで、利便性を寄り高めようとしている。
日本における非接触決済は、長くに渡ってFeliCaが利用されている。これはプリペイド型のSuicaなどの鉄道系・流通系カードにも、クレジットカード決済の際に利用されるiD、QUICPayでも同様だ。
そこで、Appleは、日本販売向けのiPhone 7/7 Plus、Apple Watch Series 2にFeliCaを搭載し、既存のインフラで、Apple Payの日本における店頭決済を実現する施策をとった。
アプリやウェブでのApple Pay利用では、米国を初めとした海外でのApple Pay実装と同様の方式だ。そのため、iPhone 6以降のFeliCa非搭載のiPhone、iPad、Apple Watchでも利用可能だ。
Apple Payを日本でスタートすることで、Appleは2つの可能性を手に入れた。1つは、Apple Pay自体の手数料収入を大幅に向上させる可能性がある点だ。それは、非接触決済の普及で世界トップクラスとなる日本市場の魅力と言える。
加えて、Suicaでの改札通過は、海外に対して、将来的な決済インフラと実現イメージを示す、明確なビジョンとなる。1秒もかからずに改札を通り抜けていく様子は、未だにインパクトがあるからだ。
一足早く「Apple Pay」を体験--タクシーやリアル店舗での使い勝手は(10/25)オーストラリアから、iPhone 7が出火したとのニュースが届いている。サーフィンのインストラクターとされるMat Jones氏が投稿した写真は、1週間前に購入したiPhone 7が激しく燃えているもの。
同氏によると、クルマの中にiPhone 7を置いてサーフィンを楽しんでいたところ出火し、車内が燃えたという。ただし、これがSamsung GALAXY Note 7の出火問題と同一に捉えるのは尚早、あるいは間違いである。
一般的に、リチウムイオンバッテリを搭載するデバイスを、炎天下で高温になる車内に置いておくことは、危険なこととして注意喚起されている。iPhone 7出火の報道は他に例がないことから、一般的なリチウムイオンバッテリの特性の結果と考えて良いだろう。
ただし、Appleは同氏と連絡を取り、調査をしているとしている。
「iPhone 7」も出火と報道、アップルが調査中(10/25)iPhone 7は、モデルによって性能の差があると指摘されている。
iPhone 7には32Gバイト、128Gバイト、256Gバイトの3つのモデルが存在しているが、最もストレージの小さい32Gバイトモデルのデータ読み込み速度は、容量が大きいモデルと比較して遅いことが分かった。
これは、ストレージチップの違いに起因している可能性が高いとされる。128Gバイトモデルには東芝製3D NANDが搭載されているが、それ以外のバージョンにはSK Hynixのフラッシュメモリが搭載されている。
同様に、モデムチップに関しても、これまでと同じQualcomm製モデム搭載モデルと、新たにサプライヤーに追加されたIntel製モデム搭載モデルでは、通信スピードが30〜75%遅くなる結果が出ている。
ちなみに日本向けのモデルは、Qualcomm製モデムが搭載されている。
「iPhone 7」、搭載チップによって性能が違うことが判明(10/25)Appleは米国時間10月27日に、メディア向けイベントを開催する。ここでは、Appleが4年間モデルチェンジをしてこなかったMacBook Proの刷新が期待されている。
MacBook Proは2012年に、光学ドライブを廃止し、ディスプレイをRetina化した現在のモデルへ移行した。モデルが成熟に連れ、処理性能とバッテリ持続時間の大幅な向上もあった。
その一方で2015年にはMacBookを登場させた段階で、MacBook Proのデザイン面でのアドバンテージ、すなわち薄型軽量である点は失われてしまっていた。
今回のアップデートでは、最新のプロセッサの搭載、ディスプレイの品質向上、SSDストレージの更なる性能向上、Apple Watchに搭載されているS1プロセッサの採用による有機ELタッチパネルバーの搭載、USB Type-CとMagSafeを組み合わせたような新たな給電システムの登場が予測されている。Macのアップデートの速度が遅くなっている理由として挙げられる点は2つある。
iPhoneやiPadは、性能を決定するプロセッサをApple自身が設計していることから、1年に1度アップデートする前提を守れている。iPhone 4に搭載されたA4以降、すでに6年間も、年次更新を実現してきた。
しかしMacは、プロセッサのIntel移行後、更新モデルの発表の間隔は、完全にIntel次第となっている。この点はユーザーにとってもストレスだが、Appleにとってもフラストレーションの溜まる結果ではないだろうか。
もう1つの理由は、「その必要がないから」かもしれない。モバイルデバイスは年次更新で2~3年の買い換え周期を実現しているが、パソコンの買い換え周期はモバイルデバイスよりも長いことが多かった。
毎年の刷新は必要かもしれないが、大幅なモデルチェンジを頻繁に行っても、すぐに購買には結びつかないだろう。
もっともMacは、衰退するパソコン市場の中では堅調な推移を見せており、特にiOS向けアプリの開発コミュニティが広がれば広がるほど、アプリ開発を目的とした導入が進む仕組みを手に入れている。
アップル、新型Macを米国時間10月27日に発表か(10/19)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」