Microsoftはハイエンド市場を狙っているようだ。特に「Windows 10」用に設計されたハイスペックのハードウェアで、その市場で大きく勝負に出ようとしている。Microsoftは米国時間10月26日、新型「Surface Book」やオールインワン型の「Surface Studio」を発表した。
新型Surface Bookは、最小スペックでIntelの第6世代(「Kaby Lake」ではなく「Skylake」)の「Core i7」プロセッサ、2GバイトのGDDR5メモリを備え1.9TFLOPSのグラフィック性能を達成するNVIDIAの「GeForce GTX 965M」GPU(グラフィック性能は、既存のSurface Bookの2倍)、8GバイトのRAMと256GバイトのSSDを搭載する。可能な限りのチューニングを尽くしてアップデートされており、基本モデルでも強力なデバイスとなっている。
改良された新しい冷却システムも搭載する。バッテリの持続時間は16時間で、既存のSurface Bookよりも30%長い。
i7の基本モデルで価格は2399ドル。ストレージ容量が512Gバイトまたは1Tバイトのモデルはそれぞれ2799ドル、3299ドルとなる。いずれもRAMは16Gバイト。
新型Surface Bookは、米国など一部の国で11月10日に発売される。Microsoft Storeでは10月26日から予約注文を受け付けている。
オールインワン型の新デバイスSurface Studioは、「史上最薄」であるとするディスプレイを中心に設計されている。1350万画素(4Kテレビよりも63%多い)を表示可能な28インチ、4500×3000ピクセルで、10点マルチタッチに対応し、実物に近いカラーを出力可能だ。特殊なクロムメッキの「ゼログラビティ」ヒンジにより、ディスプレイをほぼフラットな形に倒すことができ、付属する「Surface Pen」での描画や操作がしやすくなっている。
基本モデルは、Intelの第6世代(Skylake)の「Core i5」クアッドコアプロセッサ、8GバイトのRAM、2GバイトのGDDR5メモリを装備するNVIDIAのGeForce GTX 965M GPU、1Tバイトのハイブリッドドライブを搭載し、価格は2999ドル。
CPUをCore i7、RAMを16Gバイトにアップグレードすると3499ドルになる。32GバイトのRAM、4GバイトのGDDR5メモリを備えるNVIDIAの「GeForce GTX 980M」GPU、2Tバイトのハイブリッドストレージを搭載する最高モデルは4199ドル。
Surface Studioは、USB 3.0ポート4基、SDカードスロット、mini DisplayPort、3.5mmのヘッドホンジャックなど各種ポートを備える。また、5メガピクセルの前面カメラ、デュアルマイク、エンタープライズセキュリティ用のTPMチップを装備する。
「Surface Keyboard」「Surface Mouse」「Surface Pen」などのアクセサリが付属している。また、グラフィックデザイナーやペンを使用するユーザー向けの新しい補助的な周辺機器「Surface Dial」も用意されている。
Surface Studioは12月に発売予定。米国で26日よりMicrosoft Storeで予約注文受付を開始している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」