10月25日早朝、いよいよアップルの電子決済サービス「Apple Pay」がスタートした。午前2時に公開されたアップデート「iOS 10.1」を適用すると、Apple Payを利用できるようになる。
日本国内で販売するiPhone7/7 PlusまたはApple Watch Series 2はNFCに対応しており、待望の「Suica」対応に加え、クレジットカードでの決済もiD/QUICPayで使えるお店で利用可能だ。
アップルは、9月に開催した「Apple Special Event」で、新iPhoneとともに日本でもApple Payをスタートすると発表。Apple CEOのティム・クック氏が10月に来日したときも、iPhoneを使って改札を出る姿を見せており、まもなくスタートすると期待されていた。
Apple Payは、10.1にアップデートすると、Walletアプリケーションからクレジットカードなどを登録できる。JR東日本は、Suicaの新規発行や機種変更などの手続きが行えるアプリSuicaをApp Storeで配信中だ。また、iOSだけでなく、Watch OSとmacOSもアップデートが配信されている。Apple Payに対応するためには、それぞれ最新版のインストールが必要になる。
日本で販売されるiPhone 7/7 Plus、Apple Watch Series 2のみが、FeliCa Type-Fを搭載しており、Suica/iD/QUICPayでの決済に対応する。海外で販売される端末は非対応だ。
Phone 6以降、iPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 3以降では、対応するアプリケーションやSafariで購入した商品やサービスの支払いをする場合にApple Payを利用できる。また、2012年以降に発売され、macOS SierraがインストールされたMacでも、SafariでApple Payを利用でき、iPhone 6以降またはApple Watchで支払いを承認するといった使い方も可能だ。
Apple Payに対応するカードは、AEON、オリコ、クレディセゾン、JCB、トヨタファイナンスのTS CUBIC CARD、ビューカード、三井住友カード、楽天カード、ドコモのdカード、KDDIのau WALLETクレジットカード、ソフトバンクカードだ。今後、三菱UFJニコスカードにも対応していく予定(10月24日時点)という。
なお、Apple Payで設定したクレジットカードやプリペイドカードは、QUICPayまたはiDとして割り当てられ、日本全国の店で支払いに使えるようになる。
日本のApple Payは、VISAに対応しないとして話題になったが、同じApple Pay対応のカードでも、VISAかMasterCardブランドかによって使える機能に差がある。
例えば、KDDIのau WALLETクレジットカードはMasterCardとVISAの2ブランドで展開されているが、au WALLETクレジットカードを持ち、iPhone 7/7 PlusあるいはApple Watch Series 2を利用している場合、リアルの店舗ではいずれのブランドでもQUICPayとして支払える。さらに、MasterCardブランドの所有者は、アプリケーションやオンラインショッピングの支払いにもApple Payが使えるが、Visaブランドの場合は対応しないといったケースがある。
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