今回のスタートにあわせて、Apple Pay(アップルペイ)担当バイスプレジデント ジェニファー・ベイリー氏が来日。「Apple Payは非常に簡単かつプライバシーを保ちながら決済できる。Apple Payで日常が変わる」と語った。
ベイリー氏は、「日本における決済取引の80%近く、かつ主要加盟店の80%をカバーする」と自信を見せる。また、今後は地方銀行とも連携するなどし、100%に近づけていきたいと説明した。
アップルのウェブサイトには、Apple Payに対応しているアジア太平洋地域の銀行とカード発行会社がリスト化されており、日本の状況も閲覧できる。
Apple Payはセキュリティの高さも特徴の一つだ。もし、iPhoneやiPad、Apple Watchを紛失した場合でも、「iPhoneを探す」機能で紛失モードに設定するとApple Payの利用を一時停止できる。iCloud. comにログインし、Apple Payの支払いを停止することも可能だ。また、リモートワイプ(遠隔消去)によって端末に保管されているApple Payを含む個人情報を消去できる。
また、紛失後にデバイスが見つかった場合、iCloudのバックアップからリストアすることで元に戻せるとしている。
クレジットカード番号はデバイスやAppleのサーバに保管されることはないという。端末には、各デバイス固有のアカウント番号が発行され、暗号化された状態で安全にデバイス内のセキュアエレメントに保管される。また、Apple Payを利用する際に、クレジットカード番号が加盟店に通知されることもない。
今回のOSのバージョンアップでは、標準搭載する「マップ」が国内の交通機関情報に対応した。予定した経路の運賃が所持するSuicaの残額を超える場合、iPhone 7、iPhone 7 Plus、Apple Watch Series 2のApple Payのユーザーはチャージが必要なことを知らせるアラート機能も備えるという。
なお、先行して実際にApple Payを利用して店舗でショッピングしたり、タクシーの支払いをする体験をした。その様子はこちらの記事にまとめた。このほか、Suicaやマップ、クレジットカードの登録を実際に試したレポートは、また別途お伝えする予定だ。
なお、Apple Payの支払いは、リアル店舗だけでなく対応するアプリでも行える。決済はあらかじめ登録した指紋認証(Touch ID)で、ホームボタンに指を載せるだけだ。ここでは、Apple Payに対応したアプリケーションとキャンペーンを紹介する。
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