Netflixが第3四半期(9月30日締め)決算を発表した。利益と契約者数が上昇し、契約者数の伸びが壊滅的状況に陥るのではないかとの懸念を払拭するに足る内容となった。契約者数の伸びは、Netflixの状況を探る指標として使われることの多いデータだ。
ここで興味深いのは、契約者数が再び増え始めたとは思えないことだ。もっとも、Netflixがかつてのように成長できていないという沈滞ムードを払拭したいと考える投資家らには、この話をしない方がいいかもしれない。
第2四半期の決算報告では、新規契約者数の落ち込みが明らかになった。同社は2015年、最も人気の高かったプランの価格を1ドル値上げして9.99ドルとしたが、既存の契約者にはこの値上げを適用せず、安い価格に据え置くことで、価格改定の影響を和らげようとした。だが、この特典の適用期間が2016年春から続々と終了を迎えたため、2016年に入って契約者数はほぼ頭打ちとなっていた。
その間に、Netflixのライバルが勢力を拡大している。Netflixと同じように、Amazonは「Amazon Prime」会員が利用できる動画サービス向けのオリジナル番組と映画の制作に資金を注ぎ込んでいる。4月には、Netflixのユーザーが自社サービスに乗り換えやすくするため、「Prime Video」を単体で、Netflixの主要なプランより1ドル安い月額8.99ドルで提供し始めた。
第3四半期のNetflixの純利益は1株あたり12セントで、アナリスト予測の2倍となった。Netflixが発表した第4四半期の予測も、アナリスト予測のほぼ2倍となっている。
全体的に見ると、純利益は5150万ドル(1株あたり12セント)で、前年同期の2940万ドル(1株あたり7セント)から増加している。売上高は、前年同期比32%増の22億9000万ドルとなった。アナリストの平均予測は、売上高が22億8000万ドルで1株あたり利益が6セントとなっていた。また、Netflixは、1株あたり利益を5セントと予測していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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