Twitterが、高品質な動画を制作、共有するためのより高度なツールをブランドや報道機関に提供し、ライブ配信分野の強化を図る。
Periscopeは米国時間10月13日、「Periscope Producer」を発表した。コンテンツ提供企業が、スマートフォンによる動画撮影にとどまらず、プロ仕様のカメラやストリーミングソフトウェアから映像を配信できるようにする新たな手段を提供するとしている。また、Twitterの「Periscope」アプリによるライブ配信で視聴者とコミュニケーション(ハートやコメント)をとる機能もそのまま利用できるという。
Periscopeは2015年に登場したとき、ライブ配信を多くの人々に開放する入り口のようなものだった。しかし、競合サービスの「Facebook Live」が登場し、「YouTube」などの既存プラットフォームが大規模なイベントのライブ配信を開始して大きな成功を収めている中、Twitterがよりプロに近い動画制作者向けの新機能を構築するのは意外な動きではない。
Twitterは既に、ニュースや今まさに起きている出来事にリアルタイムに反応するために人々が集まる場となっている。今後、Twitterでそのような出来事を視聴することも可能になる。
Periscopeの最高経営責任者(CEO)を務めるKayvon Beykpour氏は声明で、「Periscopeにより、誰でも視聴者とともに視聴することができる。そして今回、毎日の番組、さまざまな規模のイベント、よく知っているお気に入りのクリエイターによる魅力的なコンテンツが配信されるライブ動画を視聴できるようになった」と述べた。
Twitterは9月、Bloombergと提携し、Hillary Clinton氏とDonald Trump氏による大統領候補討論会をライブ配信した。
TwitterはBloomberg以外にも、The FA、Sky News、ABCの「Dancing with the Stars」、Fusion、Louis Vuitton、The News & Documentary Emmy Awards、The Ringer、Walt Disney Studiosなど、大手コンテンツパートナーと提携している。
Twitterは、Producerを活用して同ソーシャルネットワークの視聴者に番組を直接ライブ配信する提携先企業をさらに獲得しようと取り組みを進めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果