報道によると、リコールにより交換されたサムスンの「Galaxy Note7」が米国時間10月5日、Southwest Airlinesの機内で発火した。この事故が発生したのは飛行機が離陸する前で、負傷者はいなかった。
The Vergeは、このGalaxy Note7の所有者であるBrian Green氏が、以下のように状況を説明したと伝えている。
「Green氏は、乗務員の指示に従って端末の電源を切ってポケットに入れたところ、煙が出始めたと証言した。同氏が端末を飛行機の床に落とすと、『灰色がかった緑の煙が勢いよく』端末から立ち昇ったという。自分の持ち物を取りに機内に戻ったGreen氏の同僚は、端末の発火によりカーペットが燃えて穴が開き、床の下地も焦げていたと述べている」
Green氏によれば、この端末は9月21日にAT&Tの店舗で交換したものだという。製品の箱には安全であることを示す黒い四角が印刷されており、端末にも緑色のバッテリアイコンが表示されていた。
Galaxy Note7では発売直後から多くの問題が発生し、メーカーのサムスンはバッテリの爆発や発火が相次いで起こったため、全世界での交換を余儀なくされていた。このような状況において、交換後のGalaxy Note7の発火は、同社としては最も避けたい事態だったはずだ。
米消費者製品安全委員会(CPSC)は9月中旬、米国内だけで92件の事故が発生したことを受け、100万台のGalaxy Note7に対するリコールを正式発表していた。
また、これより前には米連邦航空局(FAA)も、火災が発生する危険性があるため、飛行中の機内におけるGalaxy Note7の使用を禁止すると発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」