キングジムは10月4日、テキスト入力に特化したデジタルメモ「ポメラ」の新モデル「DM200」を10月21日より発売すると発表した。価格は4万9800円(税別)。
DM200は、2011年11月に発売した「ポメラ DM100」から約5年ぶりとなる後継モデルだ。スマートフォンやタブレットを所有する人が増えたことを踏まえ、無線LANの搭載やスマートフォンとの連携など新たな進化を遂げている。
キングジム 商品開発部の東山慎司氏は、「今やスマートフォンやタブレットは誰もが持っている時代。文章を書きたい人にとって、テキスト入力専用機の需要は衰えない。これまでもポメラらしく進化してきたが、正常進化を遂げたポメラ。最強のテキスト入力マシン」と自信を見せた。
ディスプレイは、DM100(5.7インチ、SVGA)と比較して、約40%拡大。7インチ WSVGA(1024×600ドット)TFT液晶(バックライト搭載)に変わり、より見やすくなった。
読みやすく、入力しやすい「アウトラインフォント」を搭載し、モリサワ「UD新ゴR」と「UD黎ミンR」を採用。横書き・縦書きや小さな文字も美しく表示でき、長文も読みやすく、長時間の文章作成も快適に行えるとしている。
日本語入力システムとして、「ATOK for pomera[Professional]」を搭載。PC版のATOKと同様に、入力した文章を解析して、誤りのない日本語変換を実現するという。また、DM100と比較し、語彙数を約3倍に拡充している。
ただし、変換と入力支援のみで、推測変換、校正支援などはない。「PCと比較してどのバージョンか正確なことは言えないが、最大限提供できるものを提供している」(ジャストシステム CPS事業部開発部 下岡美由紀氏)と説明した。
本体サイズは幅約263mm×高さ18mm×奥行き120mmで、重さは約580g。リチウムイオンバッテリを搭載し、駆動時間は約18時間、充電時間は約5時間だ。モバイルバッテリからの充電も可能。
DM100よりも200g重くなっている理由について、「キーの打ち心地を重視したこと。大幅に剛性をアップしたため、補強の部品が入っている。液晶が大きくなっていることと、リチウムイオンバッテリを搭載した結果、少し重くなった」(東山氏)と説明した。
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