ブイキューブは9月28日、高知銀行、Nextremerと連携し、銀行窓口でのAI対話システムの導入に向けた実証実験を、9月28日より2カ月間、高知銀行本店で実施することを発表した。
Nextremerは、自然言語処理を用いた次世代の対話システム「MINARAI」の実用化に向けて開発を進めている。今回の実証実験では、高知銀行の森下勝彦頭取をモデルにしたAIボットである音声対話サービス「頭取君と秘書子ちゃん」が、顧客に対してさまざまな案内をする。また、銀行サービスや周辺観光の案内に加えて、AIボットのコミュニケーション力の強化にも注力するという。
たとえば、人に「こんにちは」と言われて「こんにちは」と答えるという動作は、ソフトウェアとしては正解でも、必ずしも良いコミュニケーションとはいえない。独自性のあるユーザー体験を提供し、継続して利用してもらうために、頭取くんと秘書子ちゃんの「ボット同士による掛け合い」や、「ユーモアのある返答」など、従来のボットサービスとは一線を画した対話体験の提供を目指すとしている。
なお、AIと人の会話が破綻した際には、人間のオペレーターに切り替わり対応が引き継がれるという。実証実験では、手動応答時にオペレーターが利用者の様子を確認できるようにするため、遠隔ウェブ会議サービスを提供するブイキューブの映像・音声配信の通信インフラを利用する。
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