ブイキューブは3月4日、インド最大手のウェブ会議サービス事業者であるINTELLISYS Technologies & Research(INTELLISYS)と、ビジュアルコミュニケーション分野において提携すると発表した。
同社によると、アジア各国ではテレビ会議やウェブ会議に代表されるビジュアルコミュニケーション市場が黎明期となっており、今後の経済成長とともに、事業活動の効率化や教育、医療の格差解消を実現する手段としての需要拡大が予想される。その中でもインドは、政府がDigital India構想を打ち出し、ICTが活用される社会への転換を強力に推し進めている。
今回提携したINTELLISYSは、狭帯域でも映像と音声のスムーズな送受信ができる独自技術をもつウェブ会議サービス「Vennfer」を提供している。同社は、インド国内における商務省などの政府機関や金融機関向けに4000万ドル(約45億円)規模のウェブ会議サービス事業を展開しているという。
ブイキューブは、これまでに中国やマレーシア、シンガポール、インドネシアに現地法人を設立。海外事業は、ブイキューブグループ売上の20%超の規模に拡大、利益は売上構成比以上を占めるまでに成長しており、各国特有のニーズにも対応できる体制が整ってきているという。海外展開をより加速するため、新たにINTELLISYSと提携し、インド国内を中心にアジア地域での事業展開を共同で推進する。
INTELLISYSは、同社のウェブ会議サービスVennferが、これまで対応できなかったインドの市場ニーズを充足するサービスとして、ブイキューブのビジュアルコミュニケーションサービス「V-CUBE」をインド国内で販売。VennferとV-CUBEを顧客ニーズに合わせて提供することで、インド国内での収益拡大とビジュアルコミュニケーション市場の成長を目指す。
また、テレビ会議システム「V-CUBE Box」の販売も可能になることから、インド国内におけるテレビ会議市場にも進出する。さらに、ブイキューブグループで、教育ICT関連分野に強みを持つWizlearn Technologiesやシステム・テクノロジー・アイのサービスや知見も活用するという。
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