ヤフーは、働き方に関する新しい社内制度として、「週休3日制」の導入を検討していることを発表した。同社の副社長執行役員 最高執行責任者である川邊健太郎氏は、9月27日に開かれた新オフィスの見学会において、改めてその意図を説明した。
川邊氏は、2016年4月1日に「Yahoo! JAPAN」が20周年を迎えたことに触れつつ、スマートフォンやIoTの登場により、この10年は特にインターネット業界が大きく変化した時期だったと振り返る。その一方で、世の中のビジネスパーソンの働き方は依然としてPCが中心となっていることから、今後は“スマホ時代”に合った働き方へと変革を起こしたいと語る。
週休3日制も、そうした考えから生まれたアイデアなのだという。川邊氏は、スマートフォンが1台あればどこでも仕事ができる環境が整いつつあると話し、社員がより自身の興味があることや勉強などに時間を費やし、「才能と情熱を解き放つ」ことが、生産性の向上につながるのではないかと説明する。
「ヤフーはデータドリブン企業に生まれ変わって生産性を上げたい。単純な作業などはAIや機械学習に任せて、人間にはより創造性が豊かな仕事をしてもらう。我々こそが日本で最初にそういうことができるポテンシャルを持った企業だと思っている。それによって週休3日を実現してきたい」(川邊氏)。
なお、3連休を取るという意味ではなく、通常の2日間の休みに加えて、自分の好きなタイミングで1日休みを取れる制度となるようだ。ただし、評価制度や人事制度にも密接に関わるため、実際に導入できるかどうかも含めて検討している段階であり、開始時期についても未定とした。
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