オンラインニュースサイトのThe Daily Beastが米国時間9月22日に報じたところによると、米共和党大統領候補Donald Trump氏を支持する団体Nimble Americaに資金援助していた「NimbleRichMan」という謎の人物は、Oculus VRの創設者の1人であるPalmer Luckey氏(24歳)だったという。The Daily Beastの情報源はLuckey氏本人だ。同氏はThe Daily Beastに対し、「実に愉快なことのように思われた」などと話している。Luckey氏は2014年にOculusを20億ドルでFacebookに売却している。
Luckey氏は23日、The Daily Beastの記事はすべてが正確というわけではないと述べた。同氏はNimble Americaに1万ドルを送金したことを認めているが(そしてそのことがFacebookの評判に及ぼした悪影響について謝罪している)、仮想現実(VR)の開発者やファンをさらに怒らせるコメントを発信していたNimbleRichManとは同一人物でないと釈明した。
Luckey氏は、Facebookへの投稿で次のように述べている。「私の行動がOculusとそのパートナーに対する認識に否定的な影響を与えていることを心から申し訳なく思う。私に関する先ごろの報道は、私の見解を正確に表すものではない」
「もっと詳しい事情はこうだ。私は、Nimble Americaに1万ドルを寄付した。この団体は複数の掲示板を使って若い有権者と交流する方法について斬新なアイデアを持っていると思ったからだ。私はこれまでRon Paul氏やGary Johnson氏を公に支持してきたリバタリアン(自由主義者)であり、今度の選挙でもGary(Johnson氏)に投票するつもりだ。(中略)『NimbleRichMan』のコメントを書いたのは、私ではない」(Luckey氏)
しかし、Luckey氏が23日の夜に声明を出した後、The Daily BeastのGideon Resnick記者はこれに異を唱え、Luckey氏を名乗る人物がNimbleRichManは自分だと主張しているメールのスクリーンショットを複数ツイートした。Luckey氏の声明は、自分がNimbleRichManであるとThe Daily Beastに話したことを否定も肯定もしておらず、これらのメールも本物のようだ。米CNETがResnick記者から編集前のメールの写しを入手したところ、そこにはLuckey氏個人の携帯電話番号とメールアドレスが記載されていた。
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