オリンパスは9月20日、AF/AE追従で最高18コマ/秒の高速連写を可能にしたマイクロフォーサーズシステム規格準拠のミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII」の開発を発表した。
従来比3.5倍の高速化を達成した新開発の高速画像処理エンジン「TruePic VIII」、同じく新開発となる121点オールクロスタイプの像面位相差AFセンサを搭載。有効画素数2037万画素Live MOSセンサ、進化した5軸手ぶれ補正などを採用することにより、高画質とハイレスポンスとを両立させた「OLYMPUS OM-D」シリーズのフラッグシップ機になるという。
さらに、撮りたい瞬間をタイムラグなしで撮影できるプロキャプチャーモード、よりクリアな画質が得られるようになった50Mハイレゾショット、5.5段の補正を可能にした5軸手ぶれ補正、対応するレンズとの組み合わせで6.5段の補正が可能になる5軸シンクロ手ぶれ補正といった撮影機能を多数備えている。
動画機能としては、映画制作など本格的な業務用映像に利用できるデジタルシネマ規格4K(4096×2160ピクセル)、フレームレート(24P)、高ビットレート(237Mbps)に対応。撮影時、高画質モニタリングに対応するHDMIモニタリングスルーを装備しており、外部モニタとして使う「モニターモード」と、外部レコーダに記録するために使う「記録モード」を設定可能。
強力な5軸手ぶれ補正機構に動画専用の電子手ぶれ補正を組み合わせることで、高精細の4K動画撮影が手持ちで楽しめるという。
ボディは、防塵・防滴・耐低温(マイナス10度)に対応し、ダストリダクションシステムSSWF(スーパーソニックウェーブフィルタ)も継承。プロ用途にも対応するため、20万回の耐久性試験をクリアした新開発シャッターを搭載する。なお、シャッターショックがボディに伝わりにくいフローティングシャッター構造を採用しており、ぶれの低減にも寄与しているという。
このほか、記録メディアを2枚同時に利用できるダブルスロットに対応。指定したカードに記録する「標準」、指定したカードがフルになるともう1枚のカードに記録を行う「自動切り替え」、それぞれのカードに指定した画質モードで記録する「振り分け」、両方のカードに同じ画質モードで記録する「同一書き込み」の4種類の書き込みモードから設定できる。なお、スロット1はUHS-II/UHS-I対応、スロット2はUHS-I対応となっている。
新開発のリチウムイオン充電池「BLH-1」は、「OM-D E-M1」に使われている「BLN-1」に対し、約37%電池容量が増え1720mAhへと大容量化。OM-D E-M1 MarkIIのモニタ上で電池残量が%で表示され、正確な残量チェックにも対応する。さらに、充電状態や撮影枚数、電池のシリアル番号の確認も可能となる。
充電器は、従来比で約50%充電時間を短縮した新型のリチウムイオン電池充電器「BCH-1」を同梱する。
オプションとして、縦位置撮影にも配慮された専用のパワーバッテリーホルダー「HLD-9」(発売日価格ともに未定)。最大ガイドナンバー58のエレクトロニックフラッシュ「FL-900R」(発売日価格ともに未定)。世界初の防塵・防滴・耐低温(マイナス10度)設計となるマクロフラッシュ「STF-8」(発売日価格ともに未定)。レリーズケーブル「RM-CB2」(発売日価格ともに未定)。耐圧水深性能60mの防水プロテクター「PT-EP14」(発売日価格ともに未定)。カメラバックパック「CBG-12」(発売日価格ともに未定)などが用意される。
なお、高性能標準レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」(35mm判換算50mm相当)、「M.ZUIKO PRO」シリーズ初の高倍率ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」(35mm判換算24-200mm相当)、クラス最高レベル最大撮影倍率2.5倍のプレミアムマクロレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」(35mm判換算 60mm相当)の3本も発表され、2016年11月下旬に発売される。
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROの希望小売価格は、税込17万8200円。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROの希望小売価格は、希望小売価格は税込189,000円。
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroの希望小売価格は、希望小売価格は税込40,500円。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス