「Facebook Messenger」のボットが米国でネイティブな決済に対応する。同社幹部が米国時間9月12日、サンフランシスコで開催されたTechCrunch Disruptで明らかにした。
つまりMessengerユーザーは、取引を完了するために外部のウェブサイトに転送されることなく、同アプリ内で直接決済できるようになると、Facebookのメッセージング製品担当バイスプレジデントを務めるDavid Marcus氏は同イベントで語った。
ユーザーがMessengerに保存したクレジットカード情報が、ボットとのチャット時に瞬時に決済に使用される。同社のブログ記事によると、この機能はまだ開発者らによってテストされている最中だが、「2016年末までにより広い範囲を対象に」提供される見込みだという。
Facebookは、Stripe、PayPal、Visa、MasterCard、American Expressなどと提携して、Messengerでの決済のサポートに取り組んでいるとMarcus氏は述べた。
Facebookは、着実にMessengerを改良している。4月には、チャットボットを同アプリに導入した。チャットボットとは、人工知能(AI)に基づいて単純な処理を実行できるソフトウェアだ。例えば、「1-800 Flowers」のボットでは、Messengerアプリから離れることなく、また、他の人間とやり取りすることなく、花を注文することができる。Marcus氏によると、4月の導入以来、約3万4000人の開発者によって3万のボットがMessenger上に構築されたという。
さらに多くの機能が同アプリに追加されるにつれて、長期的には「ユーザーの生活を、より整理された形でMessenger上にまとめて取り込むこと」が目標だとMarcus氏は述べた。
またMarcus氏は、Messengerでビデオ通話や音声通話を利用する月間アクティブユーザーが3億人であることも明らかにした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス