Ford Smart Mobility LLCは米国時間9月9日、アプリベースの通勤用バスサービスを手がける新興企業Chariotを買収すると発表した。さらにFordの自転車シェアリングプログラム「GoBike」をサンフランシスコベイエリアで提供する計画を発表した。これらの取り組みは、サンフランシスコを皮切りに世界の主要都市と直接提携することで、交通渋滞の解消を目指すFordの取り組みの一環だ。
人口の多いサンフランシスコのような都市では、通勤者が自動車を利用しない移動手段を模索し始めている。Chariotのような新興企業のライドシェアリングサービスもその1つだ。
Chariotは基本的に相乗りサービスと私営のバスサービスという2つ側面を持っている。Chariotの通勤用バスは、クラウドソーシングで採用されたルートで乗客の乗降を行う。ユーザーはスマートフォンアプリでそれらのルートを見つけてアクセスすることができる。アプリはUberやLyftのようにリアルタイムでルートを監視したりすることができるが、Chariotはレンタカーとバス運賃の中間となる予測可能な価格を設定し、公共交通機関のような規則的なサービスを提供することも目指している。ChariotはこのサービスでFordの「Transit Connect」を利用している。
FordはChariotを買収し、同サービスを「今後18カ月以内に少なくとも5つの新しい市場」で提供するとしている。
またFordは、自転車シェアリングプログラム「GoBike」をサンフランシスコベイエリアで開始すると発表した。自転車シェアリングシステムのMotivateと連携し、サンフランシスコ市当局と協力して、2018年末までに複数の新しい自転車シェアリングステーションと7000台の新しい自転車をベイエリアに追加する予定だ。GoBikeと連携したサービスは2017年に開始され、ユーザーは「FordPass」プラットフォームで自転車をレンタルできるようになる。
Fordはさらに、今後世界中の都市でこうしたサービスを提供する取り組みを拡大するために、「City Solutions」という新たなチームをFord Smart Mobility LLC内部で立ち上げた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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