Twitterでは以前から、10代の間で独特のネット用語が流行っている。例を挙げていくと次のようなものだ。
このあたりの単語を実際に使っていたら、そのほとんどが10代、中学生や高校生などだ。どれも、Twitter上で絡んでほしいという意味を指す言葉ばかりだ。
今回はそのような10代における流行のネット用語から、彼らの心理と行動パターン、問題点を見ていきたい。
「自発ください」とは、“自分から発信する”の略。使われ方によって若干意味は変わるようで、たとえば「自発くださいフォロバします」という場合は、「(自分から)フォローしてください。フォローバックします」を意味する。
可愛く撮れた自撮り写真に「#自発ください」というハッシュタグがついていたら、「(この写真に対して自分から)リツイートやリプライ、いいねなどをください」という意味になる。自撮り写真に対して、褒め称えるリプライやいいねなどがたくさんほしいということを、ライトに表現しているのだ。
通常の投稿についた「自発ください」は、あくまで自分は受け身。相手が動いてくれたら自分も動くという、楽な言葉だ。自撮り写真につける「#自発ください」は、主に可愛くまたはかっこよく撮れた自撮り写真などにつけるもので、周囲がちやほやしてくれるのが当然という自信と自意識が垣間見える。
その他の単語も自意識の塊だ。たとえば、「#らぶりつ」はTwitterに対する何らかの反応を求める言葉。ふぁぼりつとも呼ばれていたもので、「いいね(ハート)」と「リツイート」が合わさった言葉だ。「#らぶりつください」とあれば、「いいねやリツイートをください」という意味になる。
「#お迎え行きます」も、基本は相手に先にRTやいいねをさせてから自分が動くパターンは同じ。「巡回します」も同様だ。「RT中心にいいね巡回します」などとあれば、“RTをしてくれた人を優先して、いいねをしてくれた人のところに挨拶しに行きます”という意味。
高校生など10代の子たちのツイートには、さまざまなハッシュタグがついている。「#○○が好きな人RT」「#~な人と繋がりたい」「#この中に1つでも好きなものがあったらRT」「#リツイートしてくれた人フォローする」など、あの手この手で交流したい、承認されたいという気持ちがあふれている。
しかし、多くの場合は受け身で承認されたい点は共通している。自分が優位で相手をコントロールしたい、自分は安全圏からモノを言いたいというのは、若い子たちに共通した点だ。
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