「Privnote」は、一度開くと自動的に内容が消滅する伝言ノートサービスだ。いったん開封したメッセージはスパイ映画さながらに自動的にクラウドから削除されるので、特定の相手に秘密のメッセージを伝える用途などに利用できる。
使い方は一般的なオンラインノートと同じで、用意されたフォームに文章を記入して保存するだけ。保存の際、アクセスするための固定URLが発行されるので、それをコピーして相手に伝えればよい。受け取った相手がそのURLを開くと、ノートの内容が表示されると同時にクラウドからは削除されるので、いったんブラウザを閉じると、そのノートは永久に見れなくなってしまうという仕組みだ。
単にこれだけならスパイ映画を模したジョークサービスの域を出ないのだが、パスワードオプションを併用すれば、仮に固定URL自体が外部に漏れても、第三者がそれを表示してページが消滅する事故を防ぎ、意図した相手に確実に伝達することが可能になる。またノートが削除されるタイミングは、開いた瞬間以外にもノート作成から1時間後、24時間後、7日後、30日後というキリのいい時間も指定できるので、用途に応じて使い分けられる。
一般的に1対1でのメッセージにはメールもしくはSMSが使われるが、それらでは送信した内容は相手の手元に残ってしまう。本サービスは、コピーして任意に保存することは可能とはいえ、特に何もしなければ消えてしまうので、あまり残してほしくない情報を相手に送るのに適している。またユーザー登録も不要なため、送信者の記録が残らないことが、その内容以上にメリットがあると考える人もいるかもしれない。こうした特性を把握しておけば、工夫次第で面白い使い方ができるサービスと言えそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス