[ウェブサービスレビュー]一度開くと消滅する“スパイ映画風”伝言ノートサービス「Privnote」

Ikatu
内容:「Privnote」は、一度開くと自動的に内容が消滅する伝言ノートサービスだ。いったん開封したメッセージはスパイ映画さながらに自動的にクラウドから削除されるので、特定の相手に秘密のメッセージを伝える用途などに利用できる。

 「Privnote」は、一度開くと自動的に内容が消滅する伝言ノートサービスだ。いったん開封したメッセージはスパイ映画さながらに自動的にクラウドから削除されるので、特定の相手に秘密のメッセージを伝える用途などに利用できる。

「Privnote」トップページ
「Privnote」トップページ。フォームだけのシンプルなデザイン。インターフェースは英語

 使い方は一般的なオンラインノートと同じで、用意されたフォームに文章を記入して保存するだけ。保存の際、アクセスするための固定URLが発行されるので、それをコピーして相手に伝えればよい。受け取った相手がそのURLを開くと、ノートの内容が表示されると同時にクラウドからは削除されるので、いったんブラウザを閉じると、そのノートは永久に見れなくなってしまうという仕組みだ。

  • まずは文章を入力する。日本語も文字化けすることなく入力および表示が可能

  • 「Create note」をクリックするとノートが保存され、URLが発行される。これをコピペして相手に送ればよい。なおいったん保存したあとの追記には対応しない

  • 受け取った相手がURLを表示したところ。ノートを表示すると同時に削除されるが、このまま表示するか(あるいはこのまま放置しておくか)尋ねられる

  • ノートを表示したところ。この時点でサーバに保存されていたデータは削除されるので、リロードするか、ブラウザを閉じると永遠に失われる。なおこの画面上でコピーすることは可能

 単にこれだけならスパイ映画を模したジョークサービスの域を出ないのだが、パスワードオプションを併用すれば、仮に固定URL自体が外部に漏れても、第三者がそれを表示してページが消滅する事故を防ぎ、意図した相手に確実に伝達することが可能になる。またノートが削除されるタイミングは、開いた瞬間以外にもノート作成から1時間後、24時間後、7日後、30日後というキリのいい時間も指定できるので、用途に応じて使い分けられる。

 一般的に1対1でのメッセージにはメールもしくはSMSが使われるが、それらでは送信した内容は相手の手元に残ってしまう。本サービスは、コピーして任意に保存することは可能とはいえ、特に何もしなければ消えてしまうので、あまり残してほしくない情報を相手に送るのに適している。またユーザー登録も不要なため、送信者の記録が残らないことが、その内容以上にメリットがあると考える人もいるかもしれない。こうした特性を把握しておけば、工夫次第で面白い使い方ができるサービスと言えそうだ。

  • 削除されたURLに再びアクセスすると、このように削除済みであることが表示される

  • ノートが削除されるタイミングは1時間後、24時間後、7日後、30日後を指定することも可能

  • パスワードも設定可能。パスワードを設定した場合、ノートを表示しようとするとパスワードの入力を求められる

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