教育分野のブースでは、「スマートキャンパス」と称する学内ネットワークでの事例を紹介。より広範囲に行き届く電波で高いスループットを実現しながら、管理性の向上やコスト低減を図ることが可能なシステム「Huawei Agile Distributed Wi-Fi Solution」を採用している。
同ソリューションでは、例えば複数の教室が隣接するような場所において、従来のようにWi-Fiルーターだけを教室の境目にある廊下に1台だけ設置するのではなく、1台の「セントラルAP」を廊下に、教室の数と同数の「リモートユニット(RU)」を各教室内にそれぞれ設置する。リピーター(Wi-Fiエクステンダー)を利用する場合に似た構成だ。これにより、教室の移動で接続先アクセスポイントが変わることなく、電波強度を高めながら、各教室でネットワークにアクセスしやすい最適な電波環境を作り出すことが可能になる。
同ソリューションは世界にある数々の名門著名大学で導入されており、通信帯域の向上によってユーザーエクスペリエンスが向上したとしている。ネットワーク管理者が管理すべきデバイスは数の限られたセントラルAPのみとなり、管理性を高められるだけでなく、初期の導入コストについても低く抑えることができる点でメリットがあるとしている。
金融関連のブースエリアでは、従来銀行窓口のみで行われていた口座開設の申し込みからカードの発行まで、一連の手続きを半自動化する端末が紹介されていた。中国の国民が所有しているIDカードを挿入し、必要事項を画面上でタッチ入力すると、遠隔の審査担当者が映し出され、端末が搭載するカメラとIDカードから得られる申込者の顔写真、個人情報を照合して、問題がなければその場で即座にキャッシュカードが発行される。
同システムは中国4大銀行とされる中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行ですでに導入されており、6000~7000台ほどが稼働しているという。通常の窓口業務で1人の担当者がこなせるカード発行数は1日あたり40枚程度だが、1台の端末導入によって70~100枚にまで増加し、60%の人件費削減効果も得られたとしている。
それ以外には中近東地域の金融機関でも導入の実績があるほか、他のアジア諸国でも導入の検討が進んでいるとのこと。このシステムにおいても、データ通信のバックグラウンドにファーウェイの技術が活用されている。
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