ソニーは9月6日、独自の液晶ディスプレイデバイス「SXRD」を採用した4Kプロジェクタを発表した。光源にレーザーを使用したハイエンドモデル「VPL-VW5000」(VW5000)と4K/HDRに対応した「VPL-VW535」(VW535)の2機種をラインアップする。
いずれも4096×2160ピクセルの4K SXRDパネルを搭載し、ネイティブ4Kのパネルを使用する。HDRに対応するなど、最新性能を整えた。
上位機となるVW5000は、光源にレーザーを使用したハイエンドモデル。4Kネイティブパネルとの組み合わせにより、映画館を超える高画質を再現できるとしている。
輝度は5000ルーメンで、ダイナミックコントラストは無限大対1。電源オンの状態から明るくなるまでにかかる時間が短い高速起動を実現したほか、約2万時間の長寿命設計になっている。
光学ブロック、レンズブロックを密閉した新設計で、ちりやほこりに強く、内部をクリーンに保ったまま可動することが可能。電動レンズシフトと2.1倍ズームレンズを備え、幅広いセッティングに対応する。
サイズは高さ262mm×幅550mm×奥行き880.2mmで、重量約43kg。2系統あるHDMI入力はHDCP2.2に対応し、4K/60pまでの伝送を実現。「4Kモーションフロー」機能を備え、動きの速い映像でもくっきりとなめらかな表現が可能だ。受注生産のみの販売で、9月24日から受注受付を開始。注文から納期までの期間は2~6カ月程度。税別価格は800万円になる。
VW535は、「VPL-VW515」の後継機。光源は高圧水銀ランプを使用する。2系統備えたHDMI入力端子は、いずれもHDCP2.2に対応。HDRに対応するなど、VW5000同様の最新機能を搭載する。
「アドバンストアイリス3」の採用により、ダイナミックコントラスト比は35万対1を実現する。サイズは高さ195.3mm×幅495.6mm×奥行き463.6mmで、重量約14kgになる。発売は10月中旬。税別価格は100万円。
両機種ともに、アップデートが必要になるが放送用HDRにも対応。独自のノウハウにより蓄積したデータベースから最適なパターンを照合、分類し、4K映像信号を生成する「リアリティークリエーション」により、キメこやかな4K映像信号を再現できる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」