Facebook、サイトをモバイルに最適化した広告主を重視--広告表示の高速化も

Stephanie Condon (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)2016年09月02日 11時23分

 Facebookは、どの広告を表示するか判断する方法を調整する上で、ウェブサイトがモバイル向けに最適化されている広告主を重視していく意向だ。

 Facebookはブログで次のように述べている。「今後数カ月間、ウェブサイトのパフォーマンスや、当社の広告オークションおよび配信システムにおけるネットワーク接続を考慮することによって、人々の広告体験善に取り組んでいく。そうすることで、人々がコンテンツに最もエンゲージメントできる瞬間に広告をもっとマッチさせることができる」

 Facebookは、Aberdeen Groupによる調査に言及し、ウェブサイトの訪問者の40%は、表示が3秒遅れるとサイトを去ると述べている。モバイルでのパフォーマンスが不十分なサイトは、サイトを去られるだけでなく、「事業目標の不達成や不正確な測定」につながりかねないという。

 Facebookは、サイトが最適化されている広告主を優先するだけでなく、ユーザーのために「プリフェッチング」を利用して高速化すると述べている。同社は、「ニュースフィード」の各モバイル広告について、ユーザーがどの広告をクリックしそうか予測を試みる。クリックされそうな広告は、先頭のHTMLページをプリフェッチして、ローカルで一時的にキャッシュに格納し、クリックされたら読み込みを行う。続いて、先頭ページがパブリッシャーのサーバに残りを読み込むよう促す。Facebookによると、プリフェッチングによって、モバイルでのサイトの読込時間を29%短縮できるという。

 Facebookが、ユーザーにスムーズなモバイル広告体験をしてほしいと思う理由は、明らかだ。同社は、広告を通じて多くの売り上げを得ており、モバイル広告収入はその約84%を占めている。また、Facebookのモバイルユーザー基盤は、急速に成長している。6月の1日あたりのアクティブモバイルユーザー数は、前年比22%増の10億3000万人だった。

 人々のモバイル利用時間が増加する中で、他社も、広告主とコンテンツ制作者にコンテンツを最適化するよう迫っている。Googleは、「Accelerated Mobile Pages(AMP)」プロジェクトにより、モバイルコンテンツの表示の高速化を促してきた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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