Google Fiberの1Gbps超高速ブロードバンドサービスは、十分な速さで前進していないのかもしれない。
The Informationが米国時間8月25日に報じたところによると、Googleの親会社Alphabetの傘下にあるGoogle Fiberは、契約者数が目標からは「ほど遠く」、現在は経費削減を検討しているという。
Alphabetの共同創設者であるLarry Page氏とSergey Brin氏はGoogle Fiberのサービス展開とコストに不満を抱いてきたと、匿名の情報筋がThe Informationに語っている。Page氏は7月に、Google Fiberの最高経営責任者(CEO)であるCraig Barratt氏に対して、チームの規模を半分にして、顧客の家庭にサービスを提供する費用を大幅に削減するよう命じたとされる。
光ファイバー網を構築する計画を初めて発表した2010年以降、Googleは、電話事業者およびケーブル事業者と競って、手頃な価格の高速ブロードバンドを導入してきた。
だが、光ファイバー網の構築は、費用と時間がかかる。Googleは、カンザスシティを皮切りに、今では多くの都市でサービスを提供し、さらに数都市がロードマップに上がっている。
Google Fiberは6月に、インターネットサービスプロバイダ(ISP)のWebpassを買収した。Webpassは、無線技術を利用して、共同住宅や企業に高速ブロードバンドサービスを提供している。この買収は、Google Fiberが現在進めているサービス展開を加速し、新たな都市に進出するのに役立つはずだ。Google Fiberは、3.5GHz帯における実験計画について概説した米連邦通信委員会(FCC)への提出書類で、無線技術への移行も匂わせている。この3.5GHz帯という周波数帯域は、「Wi-Fiの混雑を緩和し、無線ブロードバンドでインターネットに接続する消費者の体験を向上させる」可能性があるという。
The Informationによると、Googleが「Google Fiber」サービスを開始したとき、幹部らは5年以内に契約者数が500万人前後になると期待していたが、2014年時点で、契約者数は約20万人にとどまっているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス