メタップスは8月24日、お金に関する予測に特化した人工知能「Laplace(ラプラス)」の研究開発プロジェクトを開始したと発表した。
同社では、アプリ分析ツール「Metaps Analytics」や決済プラットフォーム「SPIKE(スパイク)」などを通じ、ユーザーの購買行動の分析と学習を進めてきた。また、分析ツールを通してアプリストアやソーシャルメディアなどのオープンデータの収集・分析もしている。
現在、グループ全体の事業(アプリ、決済、EC サイトなど)を通して、年間2400億円規模の取引金額を処理し、月間2200万人以上のアクティブユーザーの行動データを蓄積しているという。
今後は、これらの蓄積したデータと世の中のオープンデータを機械に学習させ、お金の流れを予測する人工知能「Laplace」の研究開発プロジェクトに積極的に投資するという。また、成長戦略のコアテクノロジとして、自社の経営効率化や決済、融資、投資、保険などにおける新たな金融サービスの創出に役立てるとしている。
具体的には、「決済」ではデータの分析から最も購入の可能性が高い顧客層へ広告を配信。「融資」では決済データから新しい与信モデルを構築して新しい顧客層へ貸し出しを実行。「投資」では新しい投資モデルの構築やスタイルに合わせた資産運用の最適化。「保険」では行動データからリスクを算出して個々に最適な料率やプランを推薦といった活用例を挙げている。
同社ではさらに、大学との共同研究や外部の金融機関との提携も積極的に実施する予定。
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