最後に、Rubin氏から次世代コンピューティングプラットフォームの一旦を担うと期待されているPlaygroundの出資先を紹介する。センサ・AI・アクチュエータの三要素を備えたプロダクトや、これまでは得られなかった現実世界のデータの獲得に特化したプロダクトなどが見られる。
bodyportセンサ技術とアルゴリズムにより、心臓病のリスクファクターを家庭内で短時間にスクリーニングすることが可能なデバイスを開発している。
AR技術を手掛け、主にゲーム用途に特化したメガネ型デバイスを開発している。
トラフィックを解析し、ネットワークをストリーミングサービス向けに最適化する家庭用Wi-Fiルータを開発している。
神経科学の研究向けに、ライブストリーミングで高解像度の映像を撮影できる脳活動イメージング装置を開発している。
運転中の道路環境を認識し、交通状況の変化や交通事故の発生を予測して、ドライバーに警告するダッシュカムを開発している。
腕などに着用可能なドローン一体型カメラを開発している。
映像の自動調整機能付きのビデオ会議システムを開発している。
プールや温水浴槽用の小型デバイスを開発している。pHなど水質に関わるデータを収集・分析したうえで、適切なpHへ調整するための化学品の配合・投入量の調整を行う。
旅行者や写真家にとって扱いやすい、飛行可能な球状のカメラを開発している。
音に連動して振動することで音楽への没入感を高めるバックパック型ウェアラブルデバイスを開発している。
航空機同士が衝突を避けるために自機の位置や高度を伝えるADS-B (Automatic Dependent Surveillance–Broadcast)という信号をドローンで送受信する小型・省電力デバイスを開発している。
現在は、仮想世界のデータに基づくAIとセンシング・分析に留まるIoT。今後10〜15年のうちには、これらが互いに連携することで、現実世界との関わりを経たAIはさらに進化していく。Rubin氏とPlaygroundがInternet of Actualizationの実現に向けて動き出したことにより、進化のスピードは加速していきそうだ。
河本和宏
京都大学大学院工学研究科を修了。ヒューマンインタフェース設計、自動運転システム開発に携わる。その後、戦略コンサルティング会社のアーサー・D・リトルに参画し、主に自動車、機械、電機、化学の分野で新規事業開発、事業・イノベーション戦略策定、M&A支援などを行う。2015年に渡米し、現在はサンフランシスコの起業家・エンジニア育成プログラムに参加する傍ら、ロボットスタートアップの立ち上げに従事。Silicon Valley Roboticsメンバー。
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