「Windows 10 Anniversary Update」によって多くのウェブカメラが使えなくなってしまった問題について、Microsoftは原因を説明し、9月にフィックスをリリースする予定だとしている。
同アップデートをインストールしたことが原因で、Logitechの「C920」などの人気モデルを含む、多くのUSB接続ウェブカメラが図らずも無効化されてしまった。Windows 10 Anniversary Updateについては、一部のシステムでフリーズを引き起こすなど、意図せぬ影響が明らかになっているが、今度はウェブカメラの問題が明らかになった。
Microsoftのコミュニティフォーラムに書かれたフィードバックを読む限り、この問題は消費者と企業ユーザーの両方に影響を及ぼしているようだ。
Microsoftは「Windows Update」経由で9月にフィックスをリリースする予定だが、「Windows 10」デバイスがフリーズするバグと異なり、今回のウェブカメラの問題に公式の回避策はない。
Anniversary Updateで、Microsoftは「Windows Hello」顔認識や「Microsoft HoloLens」などの複数のアプリがウェブカメラに同時にアクセスできるようにしたいと考えた。これまでだと、例えば、Skypeでカメラを使っているときに、ほかのサービスはカメラにアクセスできなかった。
複数のアプリが同時にメディアストリームをデコードする際のパフォーマンス低下を防ぐため、Microsoft はMJPEGやH.264への対応をやめた。
Thurrot.comによれば、ウェブカメラがこれらの圧縮フォーマットの使用を試みると、フリーズしてしまうという。
Windows Camera TeamのMike M氏は同社の「Windows Dev Center」フォーラムで、「プラットフォームの変更が原因で、アプリケーションが意図せずにユーザー体験を悪化させてしまうことを防ぎたかった」と述べている。
M氏は、1月にパートナーや「Windows Insider Program」登録ユーザーとともに行った最初のテストの後、これらの変更をユーザーに通知しなかったことについても謝罪し、今後、ドキュメンテーションを改善していくことを約束した。
MicrosoftはまずMJPEGの問題に対処し、その後でH.264のフィックスをリリースする予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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