ミャンマー人が日々の暮らしの中で、とても大切にしているのが功徳を積むことだ。彼らが信仰する上座部仏教が、現世で積んだ功徳の量が来世の幸福を左右すると説いているためだ。そのための重要なツールとして、この1年ほどで存在感を増しているのが、ボランティア情報を掲載するFacebookページだ。
たとえば、人気が高いページのひとつ、レッタパッカーンジャメー(ビルマ語で「手を差し伸べよう」という意味)がこちら。
ここ1、2カ月は、植樹活動のほか、ミャンマー中部地方における豪雨被害への支援要請が多い。
こちらのページは、エーヤワディ管区の港町ミャウンミャのボランティアに特化したアユナシンルーゲー(「仲良しの若者」という意味)。地元密着ならではの個別案件が目に付く。
ほかにも、職場や学校、地域などの有志が中心となったボランティア紹介ページが、ミャンマーにはたくさんある。こうしたグループが求める支援は、学校建設といった大きなプロジェクトから、貧しい患者の治療費募金、観光地のゴミ拾いといった細かい案件まで多岐にわたる。読んだ人たちが、各々ができる範囲で手助けや寄付を選べるようになっている。
そもそも、ミャンマー人は世界一のボランティア好きといっても過言ではない。英国のチャリティ団体チャリタブル・エイド・ファンデーションは毎年、世界寄付指数ランキングなるものを発表しているが、最新の2015年度版では並み居る経済大国を押さえ、ミャンマーが世界1位に輝いている。
絶えず功徳を積む先を求めているミャンマー人にとって、Facebookのボランティア紹介ページはとても便利な存在といえる。
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