「Google Glass」は、カメラを備えた眼鏡を公共の場で使用することに人々が不信感を抱いたことで、立ち消えてしまったかもしれない。だが、Intelは米国時間8月16日、実用化の見込みが高いと同社が考えるスマートグラスを披露した。
Intelは、16日にサンフランシスコで開幕した開発者向けイベントIntel Developer Forum(IDF)で、工場の組立ラインで労働者がボルトを締める作業をモニタリングできる保護眼鏡を披露した。この眼鏡は、航空機メーカーAirbus向けの保護眼鏡を手がける仏PivotHeadによって開発されたもので、ボルト締めに問題のある状態で組立ラインから流れてしまう前に警告する。
この処理を支える頭脳は、「Intel Joule」と呼ばれる小型の新しいシステムオンモジュール(SoM)で、10セント硬貨を2つ並べた程度(約36mm)のサイズだ。Jouleは消費者が買うような製品ではないが、Intelが目指しているのは、工業分野に活路を見い出し、多数の新たな業務用デバイスの演算処理用部品として搭載されることだ。
Jouleは高い性能を備え、4K動画をキャプチャしたり、Wi-Fiネットワーク経由で通信したりできるほか、通常のイメージ情報に加えて3D情報も取得可能な「Intel RealSense」カメラを作動できる。このモジュールは、2.4GHzの「Intel Atom」プロセッサ、4Gバイトのメモリ、グラフィックスアクセラレーションを搭載し、USB 3.0ポートを備えた外部デバイスと接続できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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