本というと、何枚もの紙が束ねられたイメージがある。また、Amazon.comの電子書籍読み放題サービスが日本でも始まったため、スマートフォンやタブレット、専用端末で読むコンテンツを思い浮かべる人もいるはずだ。
しかし、木でできた本は予想外だろう。そこで、木製のパズルブック「Codex Silenda」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Codex Silendaは、全体が木で作られた本。各ページが細かな木製部品を組み合わせた複雑なパズルになっていて、決められた手順で操作するとロックを外せる。このロックを外すと、初めて次のページへ進める仕組みだ。
本の内容は、読者がレオナルド・ダ・ヴィンチの工房で働く弟子という設定。Codex Silendaはダ・ヴィンチがスパイをとらえるための罠であると同時に、作品を盗まれないように守る金庫でもある。読者は、ダ・ヴィンチの目を盗み、ダ・ヴィンチが旅から戻ってくるまでにすべてのパズルを解かなければならない。
Codex Silendaは全部で5ページあり、それぞれ異なる種類のパズルでできている。
第1ページは、カメラの絞りのような窓が閉じられた「Mechanical Iris」。これを解かないと、本を開くことすらできない。
第2ページは「Rotating Maze」。回転可能な円盤を動かし、迷路を進ませなければならない。
第3ページは「Geneva Gears」。ジェネバ機構やゼネバ機構、ジュネーブホイールなどと呼ばれるメカニズムが木で構築されており、6個の円盤に組み合わされたギアを適切な位置に動かしてロックを外す。
第4ページは「Paradox Sliders」。14本あるスライダの位置を動かして、ロックの外れる組み合わせを見つけなければならない。
最後の第5ページは「Cryptex Lock」。北欧の古代文字であるルーン文字による暗号を解読する必要がある。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間9月1日まで。記事執筆時点(日本時間8月15日13時)でキャンペーン期間は16日残っているが、すでに目標金額3万ドルの7倍近い約20万4000ドルの資金を集めている。
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