ミクシィは8月5日、2017年3月期第1四半期の連結業績を発表した。売上高は473億4400万円(前年同期比で5.5%減)、営業利益は201億3000万円(同17.3%減)、経常利益は199億7300万円(同17.9%減)、純利益は135億7800万円(同14.9%減)と、減収減益となった。5月に発表した通期業績予想に対しての進捗(しんちょく)率として、売上高が21.7%と計画から若干下回ったものの、営業利益は25.1%と計画通りに推移していることを説明した。
主力タイトルである「モンスターストライク」(モンスト)などを擁するエンターテインメント事業の売上高は440億2200万円で、前年同期比からは6.3%減、前四半期から見ても110億2900万円減となっている。これについては、ゲーム内イベントが一部不調に終わったことを要因として挙げ、それが売上高が計画に届かなかった理由とした。一方でイベントに関わらない収益は安定的に推移しているという。
メディアプラットフォーム事業の売上高は33億2200万円で、前年同期比からは7.9%増、前四半期からは1億4000万円減。チケットフリマアプリの「チケットキャンプ」や、ビューティアプリ「minimo」などの利用者が堅調に推移しているという。
モンストに関しては、アニメ映画を12月10日に劇場公開する予定であるほか、e-sports促進機構主催による「モンストグランプリ2016チャンピオンシップ」の開催、また開発スタジオであるXFLAGスタジオのタイトルによる大規模イベント「XFLAG PARK2016」を9月25日に幕張メッセで開催する。
また海外展開において、中国における再参入に向けた準備を行っているという。中国向けにはテンセントと業務提携をし、2014年12月からサービスを開始したものの、2015年10月にサービスを停止していた。現在のところ「現地で配信するパートナー企業の選定を進めている段階」(ミクシィ取締役経営推進本部長 荻野泰弘氏)としている。また北米展開における大規模マーケティングについては、他社タイトルの動向を見て停止の判断をしたという。
なお質疑応答のなかでは、人気を集めている「Pokemon GO」がモンストなどに与える影響についての質問もあったが、ミクシィ代表取締役社長の森田仁基氏は「スマートフォンのコンテンツは可処分時間の取り合いとなるため危惧していたところもあったが、直近の状況を見る限りほぼ影響はない」とコメントした。
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