先日、リンゴより軽いというWindows 10搭載PC「Ockel Sirius B」を見つけたが、今度はサクランボ大のLinuxサーバ「Omega2」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Omega2は、無線LAN(Wi-Fi:IEEE802.11bgn)に対応し、動作周波数580MHzのプロセッサ、RAM、ストレージメモリ、汎用入出力ポート(BPIO)などを搭載する超小型Linuxコンピュータ。5ドルからという価格の安さもあり、通信機能を必要とするモノのインターネット(IoT)デバイスの頭脳として利用しやすい。
大きさは指先ほどしかないが、正真正銘のLinuxマシンで、C++、PHP、Python、Rubyなどさまざまなプログラミング言語による開発が可能。開発元の運営するクラウドサービス「Onion Cloud」と連携させると、インターネット接続したPCやスマートフォンからOmega2の動作状況を確認したり、Omega2のリモートアップデートを実行したりといったこともできる。
拡張性にも優れ、有機EL(OLED)画面、Ethernet、Bluetooth、GPSなどの機能を付加する拡張モジュールが用意されている。拡張ドックを使うと、自作ハードウェアとも組み合わせられる。
IoTデバイスとして活用するほか、ロボット制御、Wi-Fiメディアサーバ、ホームオートメーションなどにも利用できそうだ。デスクトップPCのように動かすことも可能なので、アプリケーションを使ったり、プログラミングを学習したりすることにも使える。
基本モデルのOmega2は、RAMが64Mバイト、ストレージ容量が16Mバイトで、価格が5ドル。上位モデルの「Omega2 Plus」は、RAMが128Mバイト、ストレージ容量が32Mバイトで、micro SDカードスロットを搭載し、価格が9ドル。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間8月24日まで。記事執筆時点(日本時間8月5日17時)でキャンペーン期間は18日残っているが、すでに目標金額1万5000ドルの16倍近い約23万5000ドルの資金を集めている。
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