パナソニックと港区、新橋にマイナス5度涼しい“避暑地”をオープン

 パナソニックと港区は8月5日、ドライ型ミスト「グリーンエアコン」を新橋駅前のSL広場に設置した。9月20日までの期間限定で実証実験を実施する。


新橋駅前に設置されたドライ型ミスト「グリーンエアコン」。港区長の武井雅昭氏やパナソニックのアプライアンス社 事業開発センター所長の岩井利明氏らが登場した

 グリーンエアコンは、パナソニックが夏季のヒートアイランド対策の一環として開発を進めているもの。微細なミストを噴霧することで、蒸発冷却効果を発揮する。グリーンエアコン上部に冷却空間を保持できるエアカーテン、床材に保水性のある舗装用ブロックを配置することでミストの水分を保持し、地面温度の上昇を軽減できるとしている。

 パナソニックでは、東京オリンピック、パラリンピックが開催される2020年に向け、社内に「東京オリンピック・パラリンピック推進本部」を設立。東京・有明のパナソニックセンター内に、BtoB向けショールームを構える。グリーンエアコンと同様のコンセプトを持つ暑さ対策装置も展示されているが、公共の場への導入は今回が初めて。

 グリーンエアコンは、9月20日までの約1カ月半の間設置される予定で、稼働時間は9時(8月5~12日は10時、8月23~25日は15時)から18時まで。毎週日曜日と8月13~15日は停止日となる。天井に監視カメラを設置することで、利用者数を把握するほか、街頭アンケートを実施し、利用者のニーズを汲み取っていくという。

 パナソニックによると、グリーンエアコンの中では、気温に比べ約5度程度低くなるとのこと。ミストを微細にすることで濡れにくく、化粧くずれなどが気になる女性にも配慮した。

 本体の脇には風量計や温度計を設置し、外気の状態を見ながら運用していくとのこと。設置するには電源と水が必要になる。

 今回の実施実験を通して、ミストのノズルの状態や、通年設置した場合の想定など把握し、今後の開発につなげていく。オープンカフェやバス停などへの導入も想定し、パナソニックでは2018年度の商品化を目指す。

  • ミスト口は12個を備える

  • 直射日光をさえぎる日除け構造を採用する

  • 床材は保水性のある舗装用ブロック


設置場所はSL広場
 

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