Microsoftは米国時間7月26日、「Office 365」の「Word」「Outlook」「PowerPoint」に対する複数の小さな更新を発表した。
Wordの「Researcher」:Researcherは、Word既存の「Tell Me」機能をベースとする新機能だ。メインのドキュメントウィンドウのサイドパネルを使用して、ブラウザウィンドウを切り替えることなく、「Bing」の検索結果を調べることができる。このサービスは「信頼できる情報源」を優先するとされており、参考文献や引用資料がドキュメントの脚注に自動的に挿入される機能は、学生らに歓迎されるだろう。
Wordの「Editor」:Wordのスペルチェック機能がEditorによってアップデートされる。機械学習と自然言語処理が、作成した文章の校正に活用されるようになる。Editorは複雑な言い回しにフラグを付けたり定義を示したりする以外にも、文法に関するより包括的なフィードバックを提示する。綴りの校正には赤の波線、文法の校正には青線、スタイルについては金の点線を採用し、見分けやすくする。
PowerPointの「Zoom」:PowerPointにZoom機能が追加され、インタラクティブな概要索引スライドが作成できるようになる。これによって、関連セクションに動的にジャンプしたり、聞き手の関心の流れに応じてより自由にスライドショーの順序を変更したりできるようになる(対前年比の数値が記載されたスライドに直接移動するなど)。
Outlookの「Focused Inbox」:Outlookのモバイル版にあるスマートソート機能がデスクトップ版にも提供される。Focused Inboxは、受信箱の中に「Focused」と「Other」の各タブを作成し、受信メッセージを「注意が必要なもの」と「その他すべて」に振り分ける(Googleの「Inbox」のスタイルとしても知られている)。この機能は、ユーザーが頻繁にやり取りする相手や受信メールを未開封のまま放置する相手など、ユーザーの習慣を学習して時間の経過とともにより適切に動作するように設計されている。
Researcher、Focused Inbox、PowerPoint Zoomは、「Office 365」加入ユーザーを対象に7月中にも提供開始されるはずだ。まずは「Office Insider」のユーザーにこれらの機能が提供される。Editorは、最初のセクションが8月に提供された後、さらなる機能が2016年中にリリースされる予定だ。「Windows」ユーザーには「Mac」ユーザーよりも先にこれらの機能が提供される可能性がある。Officeのパッケージ版に対するこれらの機能の提供は、計画されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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