コンピュータに芸術作品を創造させることは可能なのだろうか。北京のUllens Center for Contemporary Art(尤倫斯当代芸術中心)で開催された展示会で、Baidu(バイドゥ)の新しい人工知能(AI)が写真や絵画を解析し、確認した画像を基に、完全にオリジナルの楽曲を作曲した。
中国のGoogleと呼ばれることの多いBaiduは、中国最大の検索エンジンプロバイダーで、Alibaba、Tencentとともに中国の3大インターネット企業とされている。Baiduのプロジェクトは、AIにできることを示す最新の事例となる。数カ月前に、Googleの「AlphaGo」が囲碁の世界チャンピオンLee Se-dol氏と5回対局し、4勝1敗の成績を収めている。
BaiduがTech in Asiaに対して述べたところによると、同社のAIは写真のコンテンツを分析し、個々の要素(人々、建造物、色など)に注目することで実現しているという。AIはその後、写真のテーマと雰囲気、印象を判定する。例えば、瞑想的、攻撃的、あるいはインスピレーションを与えるような、といった具合だ。
こうした判定が完了したら、AIは「感情」によって分類された膨大な量の楽譜のデータベースにアクセスする。最後にデータベースの音楽的な断片を画像で識別した視覚情報に関連付ける。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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