Mercedes-Benzは先週、ゴージャスなゴルフカートのコンセプトモデルを発表し、スポーツ分野に新たな試みを仕掛けた。そして今週、同社の未来の公共交通ビジョンであり、「CityPilot」テクノロジを備えた半自動運転を実現するシティバス「Future Bus」を発表した。
このコンセプトの中心にあるのが、Mercedesの自立走行システム「CityPilot」だ。同システムはバスに取り付けられた十数台のカメラとあわせて、GPSや2種類のレーダーシステムを利用する。このシステムによって、通常のバスに可能なことをほぼすべて実現するという。運転手がアクセルやブレーキを操作する必要はなく、信号機のある交差点を走行するといったことも可能だという。
信号を認識するほかにも、運転手が操作することなく車両を停止させ、ドアを開閉することができる。また、トンネルを通過することや、路上にある障害物の認識も可能だ。かなりの部分は運転手を必要としないものの、人間の介入が必要な場合に備えて運転座席とハンドルが備えられている。完全な自立走行システムではないが、ほぼそれに近い形になっているようだ。
内装には都市公園の美観に基づいた、しゃれた素材がふんだんに使われている。乗客がバスに乗っている時間の長さに応じて、3つのゾーンに分けられている。手すりや天井のライトは、森の木々や小枝に見えるように作られており、運転手は大型のスクリーンを介して乗客とやりとりすることができる。
Mercedesによると、CityPilotは既に、オランダで約20キロメートルの試験運行ルートを実際に走行しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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