7月12日~7月18日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは6月13日から開催したWWDC16でiOS 10を発表し、開発者向けにプレビュー版が即日公開された。その後、7月7日には、予告されていたパブリックプレビュー版が公開され、一般ユーザーも試すことができるようになった。
プレビュー版であることを前提にしつつ、iOS 10は「第一印象が大きく変わる」ということだ。ロック画面の解除方法や、ロック画面でのカメラの起動方法の変更は、それまでiPhoneの操作に慣れてきた人ほど、戸惑うことになるかもしれない。
今までのように、画面を左から右にスワイプすると、検索窓とウィジェットの画面が表示され、ロック解除前に情報を確認できるようになった。またカメラ起動は、カメラアイコンをしたから上にスワイプするのではなく、ロック画面を右から左へスワイプする操作に変更された。
慣れないうちは確かに戸惑うことも多いが、画面の下から上へのスワイプがコントロールセンターの表示のみの割り当てになるなど、全体として整合性がとられつつある点は評価できる。
また、全体の操作性として、Touch IDと3D Touchという2つの新しいインターフェースをより深く活用する形式がとられている印象を受けた。
筆者はiPhone 6s PlusとiPad Pro 9.7インチモデルでiOS 10を試している。前者は高速化されたTouch IDと感圧タッチパネルである3D Touchを搭載。一方のiPad Proは、旧世代のTouch IDと3D Touch非搭載のディスプレイだ。
例えば、ロック画面からホーム画面を表示しようとする際には、ホームボタンを押し込むが、Touch ID搭載デバイスであれば、ホームボタンを押しているうちに認証して、ホーム画面を表示する仕組みだ。
iPhone 6s Plusで試すと、ホームボタンをただ押すだけでホーム画面が表示されるが、iPad Proの場合、ホーム画面を押してからしばらくホームボタンに触れていなければ、指紋認証が終わらない。
プレビュー版であることと指紋センサそのものの認識速度には関係性がないため、製品版がリリースされても、iPhone 6s以上のデバイスの性能で最も快適にチューニングされていると予測できる。
スマートフォンとタブレットの違いはあるが、現段階において、iOS 10の通常のユーザーインターフェースの使い勝手は、iPhone 6s Plusの方が格段に上だった。最新のハードウェアで最高の体験を提供するのはAppleならではだが、iOS 10については、新機種と旧機種での体験の差は開くことになりそうだ。
「iOS 10」パブリックベータ版を試す--アップル次期モバイルOSの第一印象(7/13)iPhoneは毎年、9月上旬に発表され、9月下旬に発売される。そろそろ、次のiPhoneの噂についても、最終的なものになりつつある。イヤフォンマイクコネクタの廃止、Proモデルの新設、背面のアンテナライン(Dライン)の廃止などの変更があると言われている一方で、これまでのiPhoneとデザインが大きく変わらないことが予測されている。
CNETには、次のiPhoneへの期待が写真付きで紹介されている。非常に面白いことに、こうしたiPhoneへの要望は、どれも競合のスマートフォンが実現している人気のある機能や、スマートフォン全体の課題ばかりであるということだ。
例えば防水やワイヤレス充電、USB Type Cによる高速充電は、Android向けのハイエンドスマートフォンでは既に主要な機能になっている。また、割れにくいディスプレイガラスやバッテリー持続性は、iPhone以外のスマートフォンにも共通している「強い要望」だ。
Appleもこうしたスマートフォンへの一般的な要望を、デザインやアーキテクチャとともに解決しつつあるが、Touch IDや3D Touchのような、(日本のケータイを除く)既存のモバイルデバイスに搭載されてこなかった機能を追加することで、新たな魅力や競争軸を作ってきた。
「iPhone 7」にあったらいいな--搭載を思わず望んでしまう機能(7/18)Appleは、「Planet of the Apps」というアプリ開発者をテーマとしたリアリティショーの制作を、ミュージシャンでプロデューサーを務めるWill.i.am氏とともに開始する。第1シーズンに向けて、18歳以上のAppleプラットホームでのアプリ開発を募集し始めている。
リアリティショーということで、選ばれた開発者が、支援者とともに、アプリ開発に取り組む様子に密着し、番組内で評価を行って行くようなスタイルになると思われる。米国ではアイドルやタレントの発掘が行われており、人気のあるカテゴリだ。
Appleが番組制作に乗り出す背景について、ケーブルチャンネルやNetflixなどのストリーミングサービスに対抗するのではないかとの憶測も囁かれている。もちろん、番組配信にあたってはそういった狙いも盛り込まれるだろうが、どちらかというと開発者コミュニティに注目を集め、裾野を広げていく活動の一環ではないかと見ている。
アップル、リアリティ番組「Planet of the Apps」に出演する開発者を募集(7/14)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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