DCMベンチャーズは7月18日、最新ファンドである「DCM VIII」を約500億円規模で組成したと発表した。日米中のアーリーステージのスタートアップを中心に投資するという。また、日本向けの投資をより加速させるとしており、従来よりも多くの投資件数や、規模の大きいラウンドも視野に入れるという。
DCMベンチャーズは、アーリーステージ向けのグローバルVCファーム。東京、北京に拠点を持ち、3000億円以上のファンドを運用している。これまで米国、アジアにおいて200社以上のテクノロジ企業に投資し、 実践的な経営アドバイスをしているほか、グローバルネットワークを生かした事業展開やファイナンス面での支援をしてきた。日本ではFreee、Sansanなどを支援している。
新規旗艦ファンドであるDCM VIIIでは、主にデジタルメディア、モバイルサービス、SaaS、FinTech、ヘルスケア、そして新興プラットフォームであるVR、ドローン、AIなどに投資していくという。
同社は、今回の最新グローバルファンドの組成によって、過去18カ月で770億円規模の複数ファンドを組成。ファンド群には、新たに組成したDCM VIII、100億円規模のシードステージ/新興テクノロジーファンド(A-Fund2)、170億円規模のレイターステージ向けのファンド(Turbo Fund)の3つが含まれる。このファンド群によって、DCMベンチャーズが現在運用するファンドの総額は約30億ドル(約3000億円)になるという。
さらに、今回発表された複数の新規ファンドには、公的年金や政府ファンドなどに加えて、モバイル・インターネットのトップ企業も複数、戦略投資家として加わり、アーリーステージのスタートアップに投資し、事業を支援していくという。参画するのは、ソフトバンク、グリー、Yahoo Japan、Baidu、テンセント、Naver、クアルコムなど。
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