Adobe Systemsは米国時間7月13日、Appleの「iOS」を搭載する「iPhone」と「iPad」、およびそのライバルであるGoogleの「Android」搭載デバイス向けに、新しい「Adobe Photoshop Lightroom」アプリをリリースした。
モバイル向けLightroomの新機能の一部は、「Adobe Creative Cloud」で月額9.99~49.99ドル(日本での料金は月額980円~4980円)のサブスクリプション料金を支払っている場合にのみ利用できる。
iOS版のLightroomでは、デジタルカメラで撮影したRAWファイルをiPhoneやiPadに直接転送し、編集できるようになったと、Adobeでシニアプロダクトマネージャを務めるJosh Haftel氏は述べている。これにはAppleのカメラ接続アダプタを利用するのが最も確実な方法だが、Wi-Fi内蔵カード「Eyefi」を使うことも可能だ。Adobeはまた、Wi-Fi内蔵モデルを擁するカメラメーカーがRAWファイルの転送を可能にするよう期待するとも述べている。
Adobeではこの新機能を今後Android版にも搭載する計画で、そうなればユーザーは、手元にPCがない場合でも、撮影した写真をすぐに編集して共有できるようになる。
また、iOS版のLightroom(バージョン2.4)には、写真の特定の領域について、階調を段階的に補正する機能が新たに加わっている。段階フィルターは、空が明るく前景が暗い夕日の写真で露出を調整するのに役立ち、円形フィルターは、露出を上げる必要のある被写体だけを簡単に明るくすることができる。どちらの機能も、PCでLightroomを使ってきたユーザーにはおなじみのものだ。
ただし、iOS版のみ利用できるRAWファイル編集と部分補正機能は、Creative Cloudのサブスクリプションユーザーにのみ提供される。Adobeの全ソフトウェアを利用できる月額49.99ドルのプランか、あるいは「Adobe Photoshop CC」とLightroomのみを利用できる月額9.99ドルのプランに加入しているユーザーは、PCとモバイル端末の間でファイルを同期することも可能だ。
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