米上院議員のAl Franken氏(民主党、ミネソタ州選出)は米国時間7月12日、絶大な人気を博しているゲームアプリ「Pokemon Go」の開発元であるNiantic Labsに書簡を送付し、同社がユーザーから収集し、サードパーティーと共有しているデータが何であるかを説明するよう求めた。Franken氏はインターネットプライバシーの推進派として知られる。
Franken氏は、Nianticの最高経営責任者(CEO)John Hanke氏に宛てた書簡で、「Nianticはユーザーから適切な同意を得ずに、彼らの個人情報を不必要に収集、使用、共有している可能性があり、その程度について憂慮している」と記した。「Nianticは、ユーザーがデータの収集をオプトアウトしない限り、一般的なプロフィール情報から正確な位置情報やデバイス識別情報に至る多くの情報にアクセスできる。こうしたユーザーの多くが子供たちだ」(Franken氏)
この問題が発覚したのは11日のことだ。ユーザーが「iOS」端末からGoogleアカウントを使ってPokemon Goにログインした場合、Nianticはユーザーの電子メール、連絡先、写真、文書を含む、Googleアカウントに対するフルアクセス権限を取得するようになっていた。これに対してNianticは、同社が要求するアクセスの範囲を今後は大幅に制限するとし、ユーザーのIDと電子メールアドレス以外の情報は一切アクセスしていないと述べた。
プライバシー、テクノロジー、法に関する小委員会(Subcommittee on Privacy, Technology, and the Law)の委員長を務めるFranken氏は、Nianticに対し、ユーザーのアカウント情報、位置データ、クッキーを含む「広範な個人情報をどのように収集しているのか」を説明するよう求めている。また、同氏は、Nianticに対し、匿名化された収集データを同社が共有するであろう相手とその理由を明らかにするよう求めている。
Franken氏は、7項目にわたる質問に8月12日までに回答するようHanke氏に求めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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