Mozillaは米国時間7月12日、「Firefox」のごく一部を、独自開発したプログラミング言語「Rust」で作成した新しいコンポーネントに置き換えると発表した。この最初の小さな変更は、8月にリリース予定の「Firefox 48」で適用される。ただし長期的には、Mozillaは「Servo」という名称のプロジェクトを通じ、Rustを使用してFirefoxのコア全体を再構築する計画だ。
Mozilla Researchで戦略担当ディレクターを務めるDave Herman氏によると、初めてRustで構築する要素は、ブラウザの動画および音声ファイルを処理する部分で、置き換える元のC++コンポーネントと実行速度は同程度だが、セキュリティ上の脆弱性を突くメモリの問題による影響を受けないという。
Mozillaの計画では、Rustで構築したコンポーネントに置き換える部分がFirefoxの中で段階的に増えていくという。試してみたい人はServoベースのFirefoxの未完成バージョンを試用できるが、オンラインバンキングなど慎重に行うべき処理で信頼して利用できるほど十分なテストはまだ行われていないとして、Mozillaは注意を呼びかけている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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