Microsoftのパートナー企業であるFlexeraは2月に行ったウェビナーで、アプリケーション仮想化クライアント「App-V」がWindows 10に搭載される予定だと述べていた。そして米国時間7月5日、Microsoftは「Windows 10 Enterprise」および「Windows 10 Education」のユーザーはApp-Vと「UE-V」(User Environment Virtualization)の機能を自動的に利用できるようになると公式に発表した。個別にダウンロードして導入する必要はない。
Microsoftのブログ記事には、次のようにある。
「間もなくリリースされるWindows 10 Anniversary Updateでは、『Microsoft Desktop Optimization Pack』(MDOP)で人気の高い2つのコンポーネントである、Application Virtualization(App-V)とUser Environment Virtualization(UE-V)を、EnterpriseエディションとEducationエディションに搭載して、個別にダウンロードして導入する必要をなくすこととした。これらは、Windows Server 2016 Datacenterにも搭載される」
ただし、Windows Proユーザーは注意が必要だ。このブログ記事には、次のように書かれている。
「現在組織内で、Windows 10 Professionalまたそれ以前のバージョンでApp-VまたはUE-Vを使用しており、Windows 10 Anniversary Updateにアップグレードする予定である場合、それらのデバイスでApp-VおよびUE-Vを使用するには、Enterpriseエディションを導入する必要がある」
その他のMDOPコンポーネントは、今後も「MDOP 2015」のインストールメディアで提供される。しかし、App-VとUE-Vに対するアップデートは、Windows 10 Anniversary Update以降にしか提供されなくなる。つまり、Windows 10 EnterpriseまたはEducationを使っていないユーザーは、今後App-VおよびUE-Vのアップデートを受けられなくなるということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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