オンライン小売業者のAmazonは米国時間6月28日、50種類を超える「Dash」ボタンを新たに追加した。Dashボタンは、クリックすることによって猫用トイレや「Red Bull」などの消耗品をAmazon経由で購入できる、小さなプラスチック製のウィジェットだ。同社はほんの数カ月前に、Dashボタンの種類を100以上に増やし、「Trojan」コンドームや「Slim Jim」などのボタンを追加した。28日の発表に伴い、ボタンは合計150種類以上になった。
しかし、洗剤や飲料やトイレットペーパーといった多くの主要な消耗品が既に提供されているため、Amazonが28日に提供したボタンの中には、やや理解に苦しむようなものがいくつか含まれている。例えば、「Nerf」のガンダーツを再注文するボタンが本当に必要だろうか。他にも、「Azo Urinary Tract Health」や「Play-Doh」、「D'Addario」のギター弦用の新しいボタンがある。確かに新たに追加された商品の中には、「Fiji」ウォーター、「Campbell」スープ、「Clif Bar」など、もう少し使われそうなものもある。
新しいボタンは、Amazonが実験好きであることを改めて強調するものだ。ショッピングをできる限り簡単にするための方法を模索する中で、同社は最初はずれているように思えるアイデアでも、進んで実験する。Dashボタンが2015年のエイプリルフールにリリースされたとき、多くの人がその概念そのものをジョークかと思った。それでもAmazonは28日、Dashボタンの利用が高まっており、同ボタンによる注文件数とその頻度が増加していると、あいまいながら有望な情報を明らかにしている。
Dashボタンは、米国内で年会費99ドルを支払う「Prime」会員には基本的に無料で提供される。顧客は各ボタンに対して最初に4.99ドルを支払う必要があるが、その金額はボタンを使用した最初の購入時に返金される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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