Google FiberがWebPassを買収する計画だ。WebPassは、共同住宅や企業を対象とする高速インターネットサービスプロバイダー(ISP)だ。買収金額は非公表となっている。
Google Fiberは米国時間6月22日、今回の買収計画を発表した。これによって同社は、サンフランシスコ湾岸地域、サンディエゴ、マイアミ、シカゴ、ボストンの5つの主要市場におけるWebpassのファイバとルーフトップを組み合わせた無線ネットワークを手に入れることになる。
Webpassは、企業や一般顧客に100Mbps〜1Gbpsの速度を提供している。同ISPは、従業員数約80人で、米国内で800を超える建物のネットワーク接続を手掛け、2万人の加入者を擁する。同社の企業顧客には、Zappos、Foursquare、Wordpress、Mozilla、HBO Films、Oracle Racing、Lyftなどが名を連ねる。
Webpass社長で創業者のCharles Barr氏は、「両社が手を組むことで、米国中の顧客を対象とした超高速インターネット接続の配備を加速化することができる。Webpassは今後も、主にポイントツーポイント無線を用いた、居住用および商業用建物の高速インターネット接続の迅速な配備に注力する」と述べた。
両社は規制当局の承認を待ち、2016年夏には買収が完了すると考えている。
Googleの親会社であるAlphabet傘下のGoogle Fiberは2016年に入り、同社のギガビットファイバサービスをサンフランシスコにおいて、一部の共同住宅を接続する既存のファイバインフラを利用して提供開始する計画を発表した。今回の買収によって、サンフランシスコにおける同社の敷設作業が加速化されるはずだ。Webpassはサンフランシスコにおいてこの1年間、ファイバと無線を組み合わせた同社のネットワークの拡張に取り組んでいた。
2003年創業のWebpassは、サンフランシスコでサービスを提供開始した後、その他の市場へと事業拡大していった。サンフランシスコは、Google Fiberのサービス提供地域の11番目の都市となっている。
無線とファイバを組み合わせたWebpassのネットワークは、無線電波塔を既存のファイバに接続しようというGoogleの計画に大まかに合致する。Google Fiberを監督するGoogle Accessの最高経営責任者(CEO)を務めるCraig Barratt氏はRecodeに対して最近、固定の無線ブロードバンドは、ファイバを敷設するにはコストがかかりすぎる、密度の低い地域に理想的だと述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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