ソフトバンクは6月21日、ソフトバンクグループ代表取締役副社長のニケシュ・アローラ氏が、任期満了に伴って代表取締役および取締役を退任すると発表した。6月22日午前10時から開催される第36回定時株主総会をもって任期満了となる。
元Google最高幹部だったアローラ氏は、2014年9月にバイスチェアマンおよびSB Group US(旧 SoftBank Internet and Media)のCEOに就任。グループの成長戦略の策定と実行に深く携わった後、2015年6月にソフトバンクグループ 代表取締役副社長に選定された。
ソフトバンクグループ代表取締役社長の孫正義氏は、「ニケシュが事故にでもあわない限りは、将来彼がもっとも重要な後継者候補」と公言したこともあった。
ソフトバンクによれば、アローラ氏とともに数多くのテーマに取り組む中で、孫氏は当面はグループのトップとして指揮を執り続ける意向だったのに対し、アローラ氏は、「数年のうちに代わってグループのトップとして指揮を執りたい」との意向だった。こうした両者の時間軸のずれを踏まえ、アローラ氏は代表取締役と取締役を任期満了に伴い退任し、次のステップに進むことにしたという。
定時株主総会にあたっては、すでに予定されていた付議予定の「第2号議案 取締役 8 名選任の件」について、ニケシュ・アローラの選任に係る部分を取り下げ、内容を一部変更する予定としている。
なお、その後ソフトバンクはアローラ氏は7月1日をもってソフトバンクグループの顧問に就任すると発表した。
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