「DQヒーローズII」声優と開発が語る「ドラクエのある生活」--蔦屋家電でコーナー展開

 スクウェア・エニックスは、東京都の二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット内にある「二子玉川 蔦屋家電」にて、「ドラゴンクエストのある生活」をテーマにしたコーナー展示を、6月18日から期間限定で行う。

 この展示は、発売中のPS4/PS3/PS Vita用ソフト「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」のキャンペーンとして実施するもので、ドラゴンクエストの関連アイテムをあしらったリラックスできるリビングルームの展示や、歴代シリーズのチラシ、ポスターを展示する。期間は6月26日まで。

蔦屋家電「ドラゴンクエストのある生活」
蔦屋家電に設けられたコーナー。後述する座談会用となっているため、展示時には配置が変更になっている場合がある

 コーナーの一般展示に先駆け、6月17日にシークレットでの座談会を実施。本作でハッサンの声を担当した声優の安元洋貴さん、プロデューサーを務めたスクウェア・エニックスの青海亮太氏、ディレクターを務めたコーエーテクモゲームスの庄知彦氏が、本作やシリーズにまつわるトークを展開した。

  • ハッサン役の安元洋貴さん

  • スクウェア・エニックスの青海亮太氏

  • コーエーテクモゲームスの庄知彦氏

 すでに発売されている本作の手応えとして、開発陣の2人は想定以上に遊ばれていること、またストーリーをクリアすることはもとより、マルチプレイが相当遊ばれていると語った。安元さんも出先ではPS Vita、家ではPS4とクロスセーブを活用してかなり遊びこんでいるという。

 コーナー展示のテーマにちなんだトークも展開。「自分の部屋×ドラゴンクエスト」というお題では、安元さんは「スライムを一匹買うと止まらなくなる」と、かなり関連アイテムを集めていると明かした。実際「ゲームをよく分からなくてもスライムを見たことあるという人は多い」と語り、それだけ広く親しまれ日常に溶け込んでいるような存在ともいえる。

 また「『ドラゴンクエストのある生活』を一言で言うと」というお題では、青海氏からは、「ドラクエを遊べば遊ぶほど、日々の暮らしもRPGに置き換えるような気がしている。この仕事をこなすと、これぐらい経験値が入ってレベルアップするという考え方をするようになった」とコメント。

 安元さんからはグッズを見て楽しむだけではなく、日常のなかでホイミなどの呪文を言ってしまうこともあることに触れ、知らないうちに生活の一部になっていると明かした。特にファミコン時代の初代作では容量の関係からカタカナの五十音を全て使うことができないという制約があるなかで生み出されたことにも触れ、語感の良さとともに、それらを考案したゲームデザイナーの堀井雄二氏を絶賛していた。

 庄氏からは「温かい生活」と一言。殺伐としていることが多い昨今で、ドラクエのキャラクターや世界観が生活のなかで少し感じられるだけでも、やさしくなれるのではと語っていた。またそういったところは、堀井氏が持つユーザー目線や少年心、楽しませる気持ちなどから出ているものであり、開発を通じてかなり勉強になったという。

3人が終始リラックスした雰囲気でトークが進行した
3人が終始リラックスした雰囲気でトークが進行した

 ドラクエシリーズにまつわる話題では、シリーズ誕生30周年にちなみ「さらに30年後のドラゴンクエストはどうなっていると思うか」というお題もあった。最近はバーチャルリアリティ(VR)デバイスが盛り上がっていること、またコントローラが一昔前のボタンからアナログスティック、そして今はタッチパネルの操作に慣れている世代へと変化していることに触れ、デバイスだけでもこれだけ変化していることから全く想像ができないと口をそろえた。またコミュニケーションもひとつのゲームという側面もあり、安元さんからは「ゲームという言葉がなくなっている可能性もあるのではないか」という鋭い意見も。

 また30年でナンバリングタイトルが「X」(10)まで出ていることから、数字上20作に届く形にはなるものの、初期作のリリース間隔が短く、近年は長くなっているため13作ぐらいにとどまるのではという意見も飛び出していた。もっとも派生したタイトルが多数あり、青海氏からは「デバイスの進化に応じて、ドラクエの中身も変化している。その時代のデバイスやハードにあわせたドラクエが出てくるのでは」とまとめた。

蔦屋家電「ドラゴンクエストのある生活」
一角には年表とともに歴代のチラシも展示。特にファミコン時代の初代作はかなり貴重だとか

 ほかにも、シリーズでおなじみの「転職」に関するテーマで盛り上がったほか、知っている人ならニヤリとできるような、ドラクエシリーズや関連作品に関するさまざまなオマージュもちりばめていること。キャラクターとの会話ではあるタイミングで話しかけると違う会話が出てくることがあり、安元さん演じるハッサンが「ぱふぱふ」と言うところもあることなど、話に尽きることがないといった雰囲気で盛り上がっていた。この模様は後日公式チャンネルなどで動画での公開を予定しているという。

 気になる次回作について、庄氏から「前作はマスターアップや発売のタイミングで、すでに次回作があるならやりたいことの話をしていたが、今回はやりきった感覚があって、そのような話はしばらくでなかった」と語った。青海氏も同意しつつも、発売以降自らプレイしたりユーザーからの意見を見るに、また少しずつやりたいことを考えるようになったという。今はまだ無料ダウンロードコンテンツ(DLC)の配信も展開していることもあり、そちらを楽しんでほしいとした。

  • ドラゴンクエスト初代作のボスとしておなじみの竜王。安元さんがファミコン時代の思い出を語る一幕も

 そんなDLCについて、6月23日に竜王が登場。青海氏からはテストプレイで結構手こずっていると語りつつ、庄氏からはレベルを上げていけば倒せるようになっているという。ちなみにレベル的な目安は「60ぐらいあれば……」と一言。以前配信したエスタークについて、ユーザーがタイムアタック的に楽しまれていることは開発側でも把握しつつ「同じようなパターンではうまくいかない」とも付け加えた。また、7月上旬にはマルチプレイ対戦モードとして「モンスターコインバトル」を実装する。

 そして6月24日にはPS Vita向けに体験版を配信する。青海氏は、PS Vita版の操作感覚が知りたいという声が非常に多かったことを受けて、急きょ配信することを決めたという。実際に遊んでいる安元さんも、ストレスフリーで遊べる操作感覚があるとして、試してほしいとアピールしていた。

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